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マダムのり子の「おしゃれの哲学」

 

*** VOL.02 ***


■ 着物のお洒落にチャレンジ ■

 先日、10年ぶりに着物を着る機会がありました。友人でジュエリーデザイナーの奥野 貴子さんがパーソナリティーをつとめるラジオの収録にお誘いいただいたのです。

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お正月放送なので気分をあげるため、お着物でいらっしゃいませんかとお声を掛けていただいたのです。私のおしゃれ魂がムクムク湧いてきてしまって、無謀にも行きます! と即答してしまいました。冷静になって考えてみると、今着られる着物が無いかも・・・。私の着物のほとんどは嫁入りのときに誂えてもらったもので30年前のものはかり。20代の時の着物が58歳の今ではちょっと無理があるかも。父方の祖母が呉服屋の娘だったこともあり、ひととおりのものは持ってはいるのですが、仕付け糸がついたままの着物が和ダンスの中で眠っています。娘たちの七五三の時と茶道を少しかじった時に着たぐらいなのです。

さて、そんな困ったときにはご近所のママ友頼り、緊急のSОSにも快く応じてくれ、ママ友2人と我が家で作戦会議がスタートしたのです。着物は茶道を少し習った時に練習用として購入していたリサイクル品の小紋に決定! だけど、合う帯が無い・・・。ママ友のNさんが「うちに義母の名古屋帯があるよ、その着物に合いそう」。帯締め帯揚げどうしよう・・・。 「私の持っている物が合いそう」ともう一人のママ友のМさん。借り物競争の様に大盛り上がり。

0206nobuko_c.jpg ヴィンテージのショールを着物用に活用しちゃいました。数年前、高円寺のヴィンテージショップでパーティ用に購入していたものが日の目をみたのです。まさか着物に使うことになるとは、そのときは思いもよりませんでしたけれど、買っておいて良かった。バッグも和装用じゃなく、敢えて、洋装の物を使いました。自己満足ですが、案外よくでたと思っています。お洒落は自己満足が大事ですから! 私のお騒がせに面白がって付き合ってくれたママ友に感謝。これを機に私の着物熱がムクムクとわいてきたのは言うまでもありません。 大人になるほど似合う着物は最強のおしゃれの武器になります。ハレの日だけではなく日常でも楽しめる着物は、着てときめく新しいおしゃれの扉を開いてくれます。着物は複雑な決まり事が難しそう、着付けが大変そう、準備が大変そう。憧れる装いでありつつ、同時に迷いや悩ましさもくっついてきますが、そこを一歩踏み出してみるのも悪くない気がします。昔は毎日着物の生活をしていた民族ですから、絶対に着こなせるのですよね。無料の着付け教室もあるようですから、利用してみるのも良いですね。
若い子たちにも着物のおしゃれが流行してきています。先日、ラフォーレ原宿で着物のイベントが行われていたので見に行ってきましたが、とっても素敵でした。伝統とリアルをバランスよく取り入れた新しい着物のおしゃれを若い子が楽しんでいるのです。見ているだけでワクワクしてきました。新しい着物の風を感じました。私たちも若い子たちに負けてはいられませんね。

0206nobuko_d.jpg 最近では、着物でランチ会を企画している方もいらっしゃいます。私の友人も毎月開催しています。「着物で楽しくおしゃべりし隊」というユニークなネーミングを付けて楽しんでいます。着物を着る機会をつくり、着物好きが集まる場所を作る。そこでは、お安く購入できるお店など、いろいろな着物の情報が得られるそうですよ。着物を着て歌舞伎や能を観に行ったり、落語を聴きに行ったり、吉原散策ツアーなども毎月満席になるほどの人気だそうです。1人では楽しめないことも、たくさんの人と一緒だと楽しみも倍増しますよね。今年は是非とも着物のおしゃれを楽しみたいです。ドレス感覚で着物を楽しめたらいいですね。

【お知らせ】
2月18日(月)8時から、ショップチャンネルにゲスト出演いたします。アプローズ&コー・ニューヨークの新作をご紹介いたします。
「きものでランチ会」森田 みき主催(アメブロso-wa-mikichan)伝統とリアルをバランスよく取り入れたいですね。
「着物でおしゃべりし隊」毎月開催

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 ■■  P R O F I L E  ■■

0109nobuko_e.jpgパーソナルスタイリスト
信田 教子(のぶた のりこ)

専業主婦から50歳で資格を取り、パーソナルスタイリストに。悩みが生じてくる50代こそスタイリングで自分を変えられるという信念の基、メンタリティーをあげるコーディネートのお手伝いをしている。ショッピングアテンド、ショッピングクルーズ、ワードローブ診断、各種講座を開催。ショップチャンネルのゲスト出演も務めるなど幅広く活躍中。

更新日:2019年2月6日(水)