成瀬ヒロのおしゃれのススメ

成瀬ヒロのおしゃれのススメ



*** VOL.01 ***


 新年、明けましておめでとうございます。 こちらの文章が、皆様の目にしていただけるのは2020年が明けてから一週間ほどしてからでしょうか。 2020年が皆様にとって素敵な一年になりますように、お祈りしながら書いております。
 ファッションキュレーター、コサージュアーティストの成瀬ヒロ と申します。 これから一年、お付き合いいただけましたら幸いです。

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 こちらのお話をいただいたのが昨年の夏頃だったでしょうか、内心、私で本当に大丈夫だろうか? と心配な気持ちで過ごしてきましたが、とある打ち合わせで「なぜ?」おしゃれが自分の中で「大好き」なことなのか?って改めて気づかされたことがありました。皆さんは、ご自身にとっていいなぁという経験をされた時、どうされますか? 私は、いいなぁって思うことは、すぐに喋ったり発信したくなります(笑)。なので、こちらのコーナーをお借りして「おしゃれ」というフィルターを通して、素敵、綺麗、知ってたら便利なことなどを、ご紹介していきたいと思っております。人生100年の時代の今、毎日をご機嫌に自分らしくワクワクドキドキ過ごしたいですよね。

 その前に少しだけ私のプロフィールを。 私は今のお仕事をする前は、日本ではあまり聞きなれないアートのキュレーターというお仕事をしておりました。キュレーターのお仕事は本当に毎日が楽しく、仕事中に死んでもいい!と本気で思っていたくらい大好きなお仕事でした。 なぜそこまで好きだったかというと、小さい頃から絵画などが大好きで、描くことも、観ることも、そしてアーティストの人生の背景など色々調べたりすることや紹介することも大好きで。また、勤務していた場所も南青山やホテルのサロンだったので、お客様も世界中のセレブの方々がサロンにいらしてくださり、絵画などのアートのお話から音楽、ビジネスやプライベートと普通の同年代の人たちとは違った経験をそこではたくさんさせていただく毎日がただただ、ありがたかったということも理由にありました。なのになぜ今の仕事を? って。それは、その会社がある日突然、倒産してしまったんです。

 バブルがはじけてかなり経ったあとでしたが、時代と経営の仕方が倒産という道に。もう大好きな仕事が突然なくなり目の前が真っ暗で、心にぽっかり穴があいて、なんか手足をもぎ取られたような感覚を味わいました。アートのお仕事ってそんなに簡単にはないんです。(日本という国がアートや職人へのリスペクトがあまりない国ということもあるかもしれませんが)そのあとの数年、彷徨うというか、どうしたら自分らしく生きている感覚になるのか...。

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 そんな時にもう一度、前を向けた! という感じになったのが、おしゃれをすること、おしゃれをして外の世界に行くこと! でした。 そこまで自分の意識をもっていくのに、大変な時間がかかりましたが、学生時代の4年間をアパレルのアルバイトをしていて、自分が提案したコーディネートを喜んでくださり、お客様がまたお客様を 連れてきてくださるという経験を思い出しました。その時の経験が今のイベントの企画やファッション講座、お客様にどう寄り添いながら、ただコサージュを売ったりするのではなく、ご提案するコーディネートも、その方にとっての一番だったり「素敵」になるように心がけているのは辛い時におしゃれをすることや大好きなものに囲まれて心が救われた経験があるから。

 お似合いになるカラー診断や骨格診断だけでは計り知れない、その方の内面からの美しさや気分が上がるおしゃれをご提案したり、おしゃれスイッチを押させていただくこと。なので私のモットーに「お世辞」や「似合わないものはおすすめしない」というのがあります。これは私のなかのお仕事の流儀でもあり、私の中でとても、とても大切なこと。そして人生の経験に無駄はない! ということも辛い経験の中でこそ感じ得たことです。 ただでは転ばないし、全て過去になれば笑い話になるなる!! そんな私ですが、こうして月に一回、おしゃれについて書かせていただけることは、本当に幸せです。

 来月は旧正月を迎える頃に皆さんとこのコーナーでお会いするので、 春のファッションに便利なことやコツをご紹介したいと思っております。まだちょっとドキドキしておりますが...。これから一年間、どうぞよろしくお願いいたします。

 ■  P R O F I L E  ■ 

naruse_pro.jpgファッションキュレーター・
日本で唯一コサージュスタイリングの専門家
成瀬 ヒロ(なるせ ひろ)

フラワーアレンジメントの技術を応用し、「身に着ける人の魅力を引き出す魔法のアイテム」をコンセプトに、2012年、自身のブランド「SPICE 」を立ち上げる。他にはないシックでビターなデザインと色合わせ、さらに型崩れしにくい実用性の高さが感性の鋭い女性たちの目に留まり人気に。現在はファッションスタイリングセミナーを開催、俳優とのコラボブランドやアーテイストの舞台衣装をプロデュース等、活躍の幅を拡げている。

更新日:2020年1月8日(水)

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