LadyTokyo-No227
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女性のための特選情報[レディ東京]発行部数343,550部 [No.227]2020 MAY.2020年5月13日(水) [8] レディ東京http://lady-tokyo.comFacebookアカウント@webladytokyohttps://www.facebook.com/webladytokyo/https://twitter.com/ladytokyo_webTwitterアカウント@ladytokyo_web〈企画・制作・発行〉 (株)シティ・コミュニケーションズ〒151-0053 渋谷区代々木2-19-12 福与ビル3F TEL.03-3378-8878www.city-coms.jp Eメール info@city-coms.jp次号は6月3日水の発行予定です※表示価格は特記以外消費税を含んだ表示です※レディ東京は日本経済新聞専売店からのお届けとなります東京23区、多摩・横浜(一部地域)の日本経済新聞購読世帯へ毎月お届け 創業は1880年(明治13年)、第11代平左衛門が始めた醤油醸造業に遡ります。現在も受け継がれる伝統の杉木桶は実に110本以上を数え、その大きさと数は圧巻。このサイズを100本以上現役で使っているのは、日本中探してもここだけだそうです。140年にわたって蔵に棲みついた微生物の力を借りて、じっくりと発酵・熟成させた本醸造木桶仕込みの醤油。毎日使う醤油だからこそ、このような本物を選びたいものです。 ずらりと並ぶ桶の中に特別なもろみがあります。年に1度だけ造られる「平左衛門」。農家で契約栽培している山形県産の大豆、北海道の小麦、長崎県産の塩「海水塩」を使い、化学調味料などの食品添加物は一切使用しないこだわりの逸品です。醤油の風味がもっとも引き立つ「寒仕込み」。杉木桶の中で、平左衛門のもろみと蔵に棲む微生物との濃密な調和が独特の風味を造ります。搾りでは余分な圧力をかけず自然に流れ出す「自然垂れ」のみを使用。こうして出来た醤油は数量限定のため、この味に惚れ込んだ銀座の有名寿司店の大将でさえ入手できないほど希少です。 安心安全な商品を会員に提供している生協(生活クラブ)の醤油を45年にわたって造っているのもこの醤油屋さん。品質と量産という相反する課題に試行錯誤しながらも、桶のサイズが大きく数も多いことや年間を通じて仕込みをしていることで応えてきました。量産品であっても作業が機械的にならないように、担当者は必ず麹を食べて様子を見ると聞いて、伝統の醤油造りの哲学がここにも生きていると感じました。 今回取材した醤油屋さんは、食材の宅配サービスで有名なタイヘイ。この会社のルーツが醤油醸造だということを知る人は少ないかもしれません。食の安全を食卓に届けたいという企業理念が、伝統に培われた醤油づくりを原点としていることを知り、なるほどと納得しました。 食は健康に直結する大切なものです。古くから日本人の健康を支えてきた味噌や醤油は、最近注目されている発酵食品でもあります。毎日使う調味料だからこそ本物を選びたい。そんな思いを新たにした取材でした。 タイヘイでは、食品添加物無添加のドレッシングも作っています。評判が良いにも関わらずインターネット以外での入手は困難。スーパーで手軽に手に入れられることを期待したいと思います。創業明治13年の伝統ある醤油屋さん季節数量限定品入手困難な希少な醤油品質と安心を追求する生活クラブとの45年食の安全は毎日使う調味料から日本が誇る発酵食品醤油口に入るものこそ  本物を選びたい140年以上使い守り続けてきた杉の木桶と職人の技、そして蔵に棲みついた微生物が織りなす伝統の醤油造り。日本の代表的な調味料は、愚直なまでに手をかけ、時間をかけて造られます杉木桶の大きさは直径3メートル×高さ3メートル、昔の単位で60石です。一般的な桶は20~30石サイズが多く、60石を目にするのは千葉だけだそうですHEIZAEMON ドレッシングセットタイヘイ株式会社本社/千葉県匝瑳市八日市場イ2614■詳しくは https://www.taiheig.co.jp200ml×5本セット 3,000円きっかけは、レディ東京の編集者が知人宅で見かけた1本の醤油。「銀座の有名寿司店の大将が気に入って欲しがっているのに手に入らないらしい」と聞いて味見させてもらうと、確かに美味しい。「平左衛門」と書かれたラベルを見ると、造っているのは千葉県匝瑳市の醤油屋さんでした。LADYの眼原料の山形県産大豆平左衛門を造る木桶は蔵の中で最もいい場所に置かれている

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