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【特集】熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―【応募〆切4/17】

熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―_永青文庫
2026年4月で熊本地震から10年を迎えます。加藤清正によって築かれた熊本城は、加藤家のあとを受け熊本に入国した細川家が約240年にわたり居城とした名城です。永青文庫が所蔵する歴史資料のなかには、大国を任された初代藩主・細川忠利の率直な想いや、城の象徴である天守の機能のほか、被災を繰り返しながらも修復につとめた過程などが克明に記録されています。
本展では熊本のさらなる復興を祈念し、2025年に重要文化財に追加指定されたばかりの「細川家文書」やゆかりの美術工芸品をとおして、細川家の視点から熊本城の歴史をたどります。また、クラウドファンディング「文化財修理プロジェクト第2弾」の支援をもとに修理した初代藩主・忠利と二代藩主・光尚の甲冑を、修理後初めてお披露目します。
築城から400年の時を超え、今も力強く歩み続ける熊本城。最新の復旧状況とあわせ、名城の「いま」と「むかし」をご覧ください。

永青文庫と熊本


永青文庫は、肥後熊本54 万石を治めた大名細川家に伝来する美術工芸品や歴史資料などを保存・展示している美術館で、熊本とは深い縁があります。熊本県立美術館や熊本大学附属図書館などには永青文庫の所蔵品が多数寄託され、日々調査研究が進められています。2016年の熊本地震の翌年にも、復興を祈念して、永青文庫では「熊本城―加藤清正と細川家―」展を開催しました。今回の展覧会は9年ぶりの熊本城展となります。
また、永青文庫や肥後細川庭園のある文京区は、2015年、新宿区、熊本県、熊本市と「文化と歴史を縁とする包括連携に関する覚書」を結んでおり、相互の文化・歴史資源を活用した連携をおこなっています。

展覧会の見どころ


1.天下の名城・熊本城の歴史を細川家の視点からひも解く

慶長12年(1607)、加藤清正によって築かれた熊本城。熊本城というと、加藤清正のイメージが強いですが、240年もの長きにわたり熊本城を居城としたのは、豊前小倉藩から熊本に国替えとなった細川家でした。寛永9年(1632)に初入国した初代藩主・細川忠利(1586~1641)は、息子・光尚に宛て「江戸城の他にこれほど広い城は見たことがない」と巨大城郭への驚きをしたためています(広報画像「細川忠利自筆書状」)。本展では永青文庫の所蔵品をとおして、細川家の入国から西南戦争までの熊本城の歴史を振り返ります。

熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―_永青文庫

(左)矢野三郎兵衛吉重筆 沢庵宗彭賛「細川忠利像」寛永18年(1641)永青文庫蔵
(右)重要文化財「細川忠利自筆書状」 細川光尚宛(寛永9年〈1632〉)12月10日
永青文庫蔵(熊本大学附属図書館寄託)

2.「細川家文書」は熊本城に関する記録の宝庫!

2025年、9346点が新たに国の重要文化財に追加指定され、近年注目が集まる「細川家文書」。総数58000点に及ぶ「細川家文書」のなかには、熊本城の具体像を示す様々な記述が見出せます。城の象徴である天守に歴代当主の甲冑や鉄砲、楯などの武器武具が保管・管理されていた様子をはじめ、頻発する地震に「危なくて庭のない本丸にはいられない」と藩主・忠利が嘆く様子(広報画像「細川忠利書状案」)など、熊本城の実像が克明に記されています。そうした史料に加え、本展では、熊本城が舞台となった西南戦争(明治10年〈1877〉)に関する近代細川家文書も初公開します。

熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―_永青文庫

「細川忠利書状案」 狩野是斎宛(寛永10年〈1633〉)5月11日
永青文庫蔵(熊本大学附属図書館寄託)

3.ゆかりの工芸品も展示に華を添えます

熊本城の本丸御殿を飾った可能性のある「老松牡丹図屏風」、加藤清正所用と伝わる「桔梗折墨紋蒔絵湯桶」や「菊桐紋散蒔絵螺鈿徳利」など、関連する美術工芸品を展示します。また、万が一幕府から改易を言い渡された場合、城の明け渡しが藩主の意志かどうか国元の家臣が判断するためのアイテム「相験(あいじるし)の香箱(こうばこ)」など、珍品も紹介します。

熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―_永青文庫

(上段)伝矢野三郎兵衛吉重筆「老松牡丹図屏風」 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)
(下段左)「桔梗折墨紋蒔絵湯桶」伝加藤清正所用 桃山時代(16世紀)永青文庫蔵
(下段中央)「菊桐紋散蒔絵螺鈿徳利」伝加藤清正所用 桃山時代(16世紀)永青文庫蔵
(下段右)重要文化財「相験の香箱」 江戸時代 永青文庫蔵(熊本大学附属図書館寄託)

4.修理でよみがえった甲冑2領をお披露目

2023年、クラウドファンディング「文化財修理プロジェクト第2弾」を実施し、そのご支援をもとに、初代藩主・忠利所用「銀札啄木糸射向紅威丸胴具足」と二代藩主・光尚所用「栗色革包紫糸威二枚胴具足」を修理しました。威糸の欠失や漆の剥落、錆などにより展示ができない状態でしたが、修理が完了し、安全に展示・保管できるようになりました。勇壮な姿によみがえったこの2領を、修理後初めてお披露目いたします。

熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―_永青文庫

(左)「銀札啄木糸射向紅威丸胴具足」細川忠利所用 江戸時代(17世紀)
永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)
(右)「栗色革包紫糸威二枚胴具足」細川光尚所用 江戸時代(17世紀)
永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)

5.最新の復旧情報も

築城から400年という長い歴史のなかで、熊本城は度々災害に見舞われてきました。2016年に発生した熊本地震でも、宇土櫓や長塀など重要文化財に指定されているすべての建造物、天守閣、石垣などに大きな被害がありました。本展では、熊本城調査研究センターのご協力をいただきながら、この10年の間に進んだ復旧の様子もあわせて紹介します。

■展覧会名/熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―
■会期/4月11日(土)〜6月7日(日)
■会場/永青文庫(東京都文京区目白台1-1-1)
■開館時間/10時~16時30分(入館は16時まで)
※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合があります。
※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
■休館日/毎週月曜日(ただし5月4日は開館し、5月7日は休館)
■入館料/一般:1000円、シニア(70歳以上):800円、大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
■問合せ/03-3941-0850
■主催/永青文庫
■特別協力/熊本県、熊本県立美術館、熊本市、熊本城調査研究センター、熊本大学附属図書館、熊本大学永青文庫研究センター、ホテル椿山荘東京
■交通案内/
《バス》JR目白駅(「目白駅前」バス停)・副都心線雑司が谷駅 出口3(「鬼子母神前」バス停)より、都営バス「白61 新宿駅西口」行きにて「目白台三丁目」下車徒歩5分
《都電》都電荒川線早稲田駅より徒歩10分
《地下鉄》有楽町線江戸川橋駅(出口1a)より徒歩15分/東西線早稲田駅(出口3a)より徒歩15分
《ドコモ・バイクシェア》E2-14. 永青文庫

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★申込み締切 4/17(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます


更新日:2026年4月1日(水)