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【特集】artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ― 【応募〆切1/23】

artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館
― 輪島復興支援 「そのさき」を考える企画
光沢の向こうに隠れた、奥深すぎる技法を読み解く

輪島塗が2024年能登半島地震により壊滅的な被害を受け、地域独自の分業制が大きな打撃を受け輪島塗の存続が危ぶまれる事態となっています。ここに何とか風穴を開け地域の復興と輪島塗の未来を見据えた展覧会を開催いたすことにより漆の技術の継承と輪島塗の未来を切り拓いていきたいと思います。 石川県立輪島漆芸技術研修所所長 小森邦衞氏(重要無形文化財「髹漆」保持者)の全面的なご協力のも と従来の漆の展覧会とは異なり輪島塗独自の工程などを若い方々にもわかりやすく親しみの持てるもの として、素地の作成における高い技術にも注目し輪島塗をご理解いただけるような構成として展示いたします。輪島塗の過去現在を見据え未来に向かう輪島を中心とした作家約 60 名の作品と素地を担う高い技術の技をご紹介いたします。

■漆 素地 素材 道具などにより、技法のプロセスをわかりやすく紹介

〈漆 うるし〉
日本の漆 日本うるし掻き技術保存会 (岩手県二戸市浄法寺) 漆は、縄文時代から使われてきた日本最古の天然塗料で樹液を採取します。日本うるしの現在の主な産地は岩手県二戸市浄法寺近辺から算出される漆が国内最高峰と言われ、貴重な漆です。従来は輪島周辺でも採取されていましたが、漆林、漆掻き技術者の減少により、浄法寺が国内生産量の75%を占めています。

〈地の粉〉
輪島塗は日本を代表する漆器の一大産地としてその名を轟かせ、国の重要無形文化財に指定されて います。輪島塗の特徴は「輪島地の粉」と称される下地漆に混ぜる「珪藻土」にあり、海中のプランクトンが重なりできた地層(輪島市小峰山:以下写真)「地の粉山」で発見されこの珪藻土を水と米糊、生漆で捏ね、焼成したものが「輪島地の粉」です。これを塗り重ね、漆が固まった後研ぐという作業を繰り返し行うことにより堅牢な漆器の製作が可能になったことが他の産地と異なります。

artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館

(左)輪島市小峰山  地の粉のもととなる珪藻土が採れる山
(右)珪藻土を炭化させ、粉砕することで 地の粉ができる

artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館

一辺地の粉付け:漆に米糊と地の粉を混ぜ、塗り重ねていく輪島塗の基礎

〈技法〉
木地や独特の素地つくりなどに注目して、その高い技術(輪島塗技術保存会の技術者)「わざ」をご覧ください。能登に古くから自生し受け継がれてきた能登ヒバ(アテ)材の独自の使われ方についてもご紹介し、その重要性を考える一助としたいと思います。

■輪島六職: 椀木地 指物木地 曲物木地 塗師 沈金 蒔絵

【 木胎 】
・挽物 ヒノキ・トチ・サクラといった木材を使用
轆轤を使い回転させて作る同心円状の球胎
artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館
・指物 ヒノキ・キリ・クサマキ・アテ 木材を板状に加工
・曲げ物 ヒノキ・アスナロ・クサマキ 木材を柾目に制作された薄板巻胎
artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館
・刳物 ホウノキ 轆轤を使わず、鑿や彫刻刀で彫り抜いた胎
artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館

■輪島塗の装飾技法 現在人間国宝の先生の作品

輪島塗は当初無地の午前と椀がセットになった素朴な「家具膳」が主流でしたが江戸享保年間に沈金、文化文政時代に蒔絵が加わり加飾の技法も発達を遂げました。

・沈金 山岸一男《漆象嵌箱「玉響」》

artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館

【沈金】 漆器の表面に鑿で文様を彫り、溝に漆を塗り金粉や金箔などを沈めて定着させる技法

・蒔絵 中野孝一《栗鼠に葡萄文蒔絵箱》

artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館

【蒔絵】 漆で文様を描き金銀の金属粉を蒔きつけて文様を表現する技法

・髹漆 小森邦衞《曲輪造籃胎食籠》

artisans と輪島塗 ― 輪島塗 そのさき ―_そごう美術館

【髹漆】 漆を刷毛やヘラで塗り重ねる技法、下地工程を経て上塗・仕上げ工程に至る幅広い技法

―未来に向けた研修所卒業生の作品約40作家の作品を展示―
輪島塗の象徴と未来

漆芸は日本を代表する工芸で、その技術は世界に誇るものです。生活様式の変化により急速に伝統文化の継承が困難となっている現代、室町時代から芽生え始めた輪島塗は技を磨き積み重ねた歴史を基に重要無形文化財輪島塗技術保存会は技の伝承に努めて1977年認定を受けました。輪島塗は職能による完全な分業制により技術が地域独自に発達したことが一大産地を作り上げました。「重要無形文化財輪島塗技術保存会」はこうした分業制に即した「椀木地」「曲物木地」「指物木地」「朴木地」「髹漆」「呂色」「蒔絵」「沈金」の8部門が一致協力し5年の歳月をかけて「夜の地球儀」制作に挑みました。
かつて漆の神様と言われた石川県出身の松田権六氏が、輪島にこの石川県立輪島漆芸技術研修所を創設した意図とともに、改めて日本が誇る漆芸の未来を今一度考え、この高度なかけがえのない技術伝承の重要さを広く皆様に伝えご理解いただき、未来に継承することが今を生きる私たちの使命と強く考え、この展覧会を開催いたします。
※「夜の地球儀」作品の展示はございません。

■展覧会名/artisans と輪島塗 ―輪島塗 そのさき― 輪島復興支援
■会期/1月22日(木)〜2月23日(月・祝)会期中無休
■会場/そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
■住所/神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階
■開館時間/午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで)
■入館料/一般 1,400円、大学・高校生 1,200円、中学生以下無料
※障がい者手帳各種をお持ちの方、および同伴者 1名入館無料。
■問合せ/045-465-5515 [美術館直通]
■主催/そごう美術館、神奈川新聞社
■後援/石川県教育委員会、輪島市教育委員会、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、 tvk(テレビ神奈川)、FM ヨコハマ
■特別協力/石川県立輪島漆芸技術研修所、重要無形文化財輪島塗技術保存会、 輪島漆器商工業協同組合、日本うるし掻き技術保存会、二戸市立浄法寺歴史民俗資料館
■監修/重要無形文化財「髹漆」保持者 小森邦衞
■協賛/そごう・西武
★こちらの無料観覧券を5組10名様にプレゼント!
★申込み締切1/23(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。


更新日:2026年1月7日(水)