肉筆の作品のエネルギーを感じながら
アートのある豊かな暮らし
欧米では、どの家庭にもたくさんのアートがあります。街角のアーティストや骨董店、画廊などで気軽に絵を買って、壁一面にセンス良く飾っているのを見ると、アートが生活に根付いていることを感じます。作品を選ぶ基準はシンプルに「好き」かどうか。
日本は元来「床の間」文化で、掛け軸や花は床の間に飾るものでした。壁は飾る場所ではなかったのですね。住宅が洋風化して畳や床の間がない家が増えても、壁に絵を掛ける感覚は養われてこなかったように思います。
私はアートが好きなので常に絵を飾っています。ここ数年リビングの主役になっているのは、お寺の天井画なども手がける日本画の師・渡邉貴裕氏の青いカラス。書家との合作だそうで、独特の表現で描かれたカラスが箔と墨の力で格調高く仕上がっています。好きな絵は毎日見ていても飽きないのです。
最近迎えたのは、小室彩子氏の個展で一目惚れした緑の服の女性の絵。憂いを含んだ瞳とぽってりとした唇が彼女の作品の特徴で、いつか迎えたいと思っていたのです。
もし絵を買うなら、無名でも自分が気に入った作家のオリジナルがおすすめです。肉筆には作家のエネルギーが宿っていて圧倒的な存在感があります。お気に入りのアートがある空間は居心地が良く、豊かな気持ちにさせてくれます。
渡邉 貴裕
[HP]https://ameba.takahirowatanabe.com
[Instagram]https://www.instagram.com/taka_gaka0228/
小室 彩子
[Instagram]https://www.instagram.com/mamalon111/
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更新日:2024年1月10日(水)