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【特集】笑い滴る 春と夏の日本画名品選【応募〆切3/6】

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館
笑い滴る 春と夏の日本画名品選
同時開催 千古躍動 漢から唐までの中国陶磁
《通年企画》いにしえのエトルリア 小企画展

松岡美術館(東京都港区白金台)では、2月25日(水)から5月31日(日)まで、「笑い滴る 春と夏の日本画名品選」を開催。同館の建つ場所にはもともと創立者 松岡清次郎が住んでいた日本家屋が建っていました。清次郎の日々の愉しみの一つが、自邸の庭や隣接する自然教育園に季節の鳥が飛来する様子や草木の変化をゆったり眺めることでした。同展では、同館の日本画コレクションを中心に、日常的に自然風景を愛でた清次郎が独自の審美眼を頼りに蒐集した、春の穏やかで情緒漂う空気や夏のみずみずしさ溢れる雰囲気を湛えた絵画の名品を展観し、季節ならではの自然の美を体感できます。

本展の見どころ

1. 江戸から昭和まで春と夏の日本画の名品を一堂に展観(企画展)

山笑う、山滴るという俳句の季語があります。これは北宋の画家郭熙の「山水訓」にある「春山淡冶にして笑ふがごとく、夏山蒼翠にして滴るが如し。(春の山は花々で淡く色づき、微笑んでいるようである、夏の山は草木が青々と茂り、緑が滴っているようである)」に拠るとされます。同展ではこの言葉を引用し「笑い滴る」と銘打ち、春の淡く色づく自然や夏のみずみずしさ溢れる情景を描いた日本画の名品を展観します。春のパートでは、淡く耽美的な雰囲気が漂う池田蕉園《桜舟》をはじめ、横山大観《梅花》、上村松園《春宵》といった当館の日本画コレクションを代表する名品、伊藤小坡《ほととぎす》、鏑木清方《春の海》といった美人画の大家による作品、酒井抱一《菖蒲に鷭》、前田青邨《紅白梅》、堀文子《牡丹之図》など江戸から昭和の作家による春の花鳥画を出陳し、子規の句の如く“どちらを見ても山笑ふ”ような展示空間で春を感じることができます。夏のパートでは川端龍子や小林古径が描いた朝顔や、渡辺崋山《蓮池 蜻蛉図》、鏑木清方《蛍》、小林古径《茄子》、山口蓬春《山湖》などを展観し、日本画を通じて夏の風物詩を愉しむことができます。

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館

横山大観《梅花》 1929(昭和4)年 第5回淡交会
1930(昭和5)年 ローマ開催日本美術展覧会出品 [前期展示]

2. 漢から唐までの中国陶磁の個性豊かな造形(同時開催)

中国では古くから器類のほか、人物や動物のような生命の気配を感じさせる個性豊かな造形のやきものが王侯貴族の墳墓に副葬されました。墓を守護する武人や宮廷に仕えた女性、家屋や飼育されていた動物たち。シルクロードの東西交流を偲ばせる、鮮やかな色彩と精 巧な作りの馬や駱駝など多種多様な造形は躍動感にあふれ、かつての長安の賑わいを今に伝えます。
後漢時代(1-2世紀)の灰陶や緑釉陶から、唐時代(7-8世紀)を代表する三彩まで、墳墓を彩った品々を堪能し、千古の歴史が育んだ文化や風俗にも思いをはせる機会となることでしょう。

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館

三彩馬 唐時代 7~8 世紀

トピック

早逝の女流画家が描いた耽美的な観桜の宴 《桜舟》池田蕉園(企画展)

咲き誇る桜の下、水面をゆったりと進む屋形舟での観桜の宴。豪華な衣裳を纏う人びとが集い花を愛でながら、管弦に興じる楽しい席のはずですが、表情や仕草にはどこかやるせない気分がただよっています。満開に見える桜には、早くも芽吹いた葉が散見され、季節が移り変わる物悲しさや別れを想起させます。淡く儚い夢のような美しい春の一幕を描いた耽美的な屏風絵です。《桜舟》は当時おしどり画家として知られていた、池田 蕉園・輝方の合作の六曲一双屏風の右隻にあたります。作者の池田蕉園は文展の花形美人画家として西の上村松園と並び称されましたが、本作を描いた5年後の1917年(大正6年)、結核に罹り31歳の若さで世を去ってしまいます。10月からの企画展《粧い眠る 秋と冬の日 本画名品選》では、夫の輝方が描いた左隻《紅葉狩》を展示予定です。夫婦の合作を季節ごとに愉しめます。

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館

池田蕉園《桜舟》1912(明治45)年頃[後期展示]

午年に三彩馬を楽しもう!(同時開催)

2026 年の干支は午年。そこで、本展では唐三彩馬の優品を多数展示いたします。盛唐期の三彩馬は今にも歩き出しそうな写実的な造形に加え、白・褐・緑などの釉薬を大胆に使用した鮮やかな色彩が特徴です。さらに、前髪や鬣(たてがみ)の形、身につけた馬具によって馬それぞれの個性が光ります。バリエーション豊かな三彩馬ですが、その中 でも特に、首を下げて足を噛むしぐさの4《三彩馬》は類品が少なく貴重なもので、創設者の松岡清次郎が入手を強く望んだ作品でした。自身が午年生まれだったこともあり、馬を好んだ清次郎。午年の2026年は、清次郎の愛した「三彩の名馬」をお楽しみください。

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館

三彩馬 唐時代 7~8 世紀

展示構成

■ 企画展 笑い滴る 春と夏の日本画名品選

所蔵品から春と夏をテーマにした日本画の名品を展観します。 春のパートでは、メインビジュアルの池田蕉園《桜舟》をはじめ、横山大観《梅花》、上村松園《春宵》といった同館の日本画コレクションを代表する名品、伊藤小坡《ほととぎす》、鏑木清方《春の海》といった美人画の大家による作品、酒井抱一《菖蒲に鷭》、堀文子《牡丹之図》など江戸から昭和の作家による春の花鳥画を出陳。夏のパートでは川端龍子や小林古径が描いた朝顔や、渡辺崋山《蓮池蜻蛉図》、鏑木清方《蛍》、小林古径 《茄子》、山口蓬春《山湖》など夏の風物を描いた作品を出陳します。日本画を通し、季節ならではの自然の美を体感できます。

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館

上村松園《春宵》 1936(昭和11)年[後期展示]

■《同時開催》千古躍動 漢から唐までの中国陶磁
漢から唐時代にかけて墳墓に納められた作品を展示いたします。色鮮やかな貴婦人や躍動感あふれる馬など、長き時を超え、当時の風俗やシルクロードを介した東西の文化交流を活き活きと今に伝える個性豊かなやきものを堪能できます。

笑い滴る 春と夏の日本画名品選_松岡美術館

(左)戦士像 紀元前 5世紀中期 (右)緑釉水榭 後漢時代 1~2世紀

《通年企画》いにしえのエトルリア 小企画展
エトルリアは古代ローマ以前にイタリア中部に栄え、都市国家を形成しました。本展では、独自の写実味や生命感を漂わせるブロンズ像やテラコッタの所蔵作品全8点を出品します。

常設展示
古代オリエント美術 / 古代ギリシア・ローマ彫刻
ガンダーラ・インド彫刻
ヨーロッパ近現代彫刻(ブールデル、ヘンリー・ムア、エミリオ・グレコ)

■展覧会名/笑い滴る 春と夏の日本画名品選
同時開催 千古躍動 漢から唐までの中国陶磁 《通年企画》 いにしえのエトルリア 小企画展
■会期/2月25日(水)〜年5月31日(日)
[前期]2026年2月25日(水)〜4月12日(日)
[後期]2026年4月14日(火)〜5月31日(日)
※前期・後期で絵画作品の一部展示替えあり
■会場/松岡美術館 (東京都港区白金台5-12-6)
■開館時間/10時~17時(最終入館時間16時30分)
■休館日/毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
■入館料/一般1,400円、25歳以下700円高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで上記料金の半額
■企画担当/山口(企画展)/ 高橋・羽田野(同時開催展)/ 安斎(通年企画)
■アクセス/東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金台駅」1番出口から徒歩7分JR「目黒駅」東口から徒歩15分

★こちらの観覧券を5組10名様にプレゼント!
★申込み締切3/6(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。

松岡美術館|笑い滴る 春と夏の日本画名品選

更新日:2026年2月18日(水)