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【特集】特別展「アルフォンス・ミュシャ展」【応募〆切3/31】

八王子市夢美術館_アルフォンス・ミュシャ展

《スラヴ叙事詩展》 1928年 OGATAコレクション

19世紀末パリ、運命の女神に見いだされベル・エポックを彩ったアルフォンス・ミュシャ。ミュシャの描く優美な女性像は人気を集め、商業ポスターや装飾パネルなどに多く起用されました。本展では栄光のパリ時代から、故郷チェコに尽くした晩年までの作品400点余りをご紹介します。

展覧会概要

19世紀末パリ、ベル・エポック(美しき時代)を彩り、アール・ヌーヴォーを牽引したアルフォンス・ミュシャ。1860年、民族意識の色濃いモラヴィア地方の村イヴァンチッツェ(現チェコ共和国)に生まれたミュシャは、27歳のときパトロンの援助を受けパリ留学を果たします。その後援助が終了すると、挿絵画家として細々と生計を立てていましたが、34歳のとき転機が訪れます。当時パリで名高い女優サラ・ベルナールの舞台「ジスモンダ」の宣伝用ポスターを手掛けたことで、一躍時代の寵児となったのです。貼ったそばから剥がされるほど反響を呼んだミュシャのポスターは、サラの心をも掴み6年間のポスター制作契約を結ぶに至ります。サラとの仕事で名を馳せたミュシャのもとには、ポスターはもとより装飾パネル、カレンダー、商品パッケージなど様々なデザインの依頼が殺到します。とりわけ装飾パネルは、リトグラフで制作することで大量生産と安価での販売が可能になり、それまで富裕層の特権であった芸術を、一般市民にまで広める役割を果たしました。そして何より、優美な女性像と草花の有機的な曲線美を活かしたデザインは、「ミュシャ・スタイル」としてひとつのデザインのジャンルを確立し、ついにミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する芸術家(ポスター画家、デザイナー)にまで昇りつめます。
1900年には第5回パリ万博において、ボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾および、オーストリア=ハンガリー帝国のためのポスター制作の依頼を受けます。特にボスニア・ヘルツェゴビナ館の装飾は、 晩年の《スラヴ叙事詩》制作の足掛かりとなりました。ミュシャはこの後商業的な仕事からは距離を置き、後半生を祖国チェコとスラヴ民族に捧げることになります。
1906年以降アメリカに拠点を移したミュシャは、《スラヴ叙事詩》制作のための資金の目途が立つと、1910年チェコに帰国します。祖国に戻ったミュシャは《スラヴ叙事詩》制作と並行して、プラハ市民会館の壁面装飾のほか、1918年にチェコスロヴァキア共和国が独立すると、切手や紙幣など新国家に関連するあらゆるデザインを無報酬で引き受けました。こうした姿勢は、パリ時代に芸術を一般市民も親しめるものにしたいと尽力した姿と重なり、ミュシャが「民衆のための芸術」という信念を終生貫いたことを表しています。

本展では、パリ時代の華やかなポスター、装飾パネルをはじめ、画学生の手引きになるようにと制作された『装飾資料集』などを中心に、祖国発展のため手がけた切手や紙幣のデザイン、《スラヴ叙事詩》のパネルなどを通して、後半生を捧げた祖国チェコへの献身にも焦点を当てます。

八王子市夢美術館_アルフォンス・ミュシャ展

(左)《ジスモンダ》1895年(中央上)《月》1902年(中央下)《北極星》1902年
(右上)《宵の明星》1902年(右下)《明けの明星》※すべてOGATA コレクション

八王子市夢美術館_アルフォンス・ミュシャ展

(左)《装飾資料集》PL21 1902年(中央)《装飾資料集》PL29 1902年(右)《装飾資料集》PL54 1902年
※すべてOGATA コレクション

八王子市夢美術館_アルフォンス・ミュシャ展

(上)《インカのワイン》1897年(左下)《1918年-1928年 10周年》1928年
(右上)《黄昏》1899年(右下)《夜明け》1899年 ※すべてOGATA コレクション

■展覧会名/特別展「アルフォンス・ミュシャ展」
■会期/4月7日(金)〜6月4日(日)
■休館日/月曜日
■開館時間/10時〜19時(ただし入館は18時30分まで)
■会場/八王子市夢美術館
東京都八王子市八日町 8-1 ビュータワー八王子2F
■観覧料/一般 800円、学生(高校生以上)・65 歳以上 400円
■企画/株式会社文化企画
■展示協力/OZAWA コレクション、OGATA コレクション
■後援/チェコ共和国大使館、チェコセンター東京
■主催/公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団

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★申込み締切 3/31(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。

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特別展「アルフォンス・ミュシャ展」|八王子市夢美術館

更新日:2023年3月17日(水)