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【特集】民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある【応募〆切5/24】

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある
民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある
MINGEI: The Beauty of Everyday Things

約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、
この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつあります。
同展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示し、
そのひろがりを紹介するとともに、いまに続く民藝の産地で働く作り手とその手仕事を紹介します。
さらに、2022年夏までセレクトショップBEAMSのディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきた
テリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつです。
柳が説いた生活のなかの美、民藝とは何か—そのひろがりと今、そしてこれからを展望する展覧会です。

第Ⅰ章: 1941生活展─ 柳宗悦によるライフスタイル提案

1941(昭和16)年、柳宗悦は自身が設立した日本民藝館(東京・目黒)で「生活展」を展開。民藝の品々で室内を装飾し、いまでいうテーブルコーディネートを展示しました。暮らしのなかで民藝を活かす手法を提示した、モデルルームのような展示は当時珍しく、画期的でした。第Ⅰ章では実際に出品された作品を中心に、「生活展」の再現を試みて、柳が説いた暮らしの美を紹介します。

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある

(左)日本民藝館「生活展」会場写真 1941年
(右)チャイルズ・スクロールバック・アームチェア イギリス 19世紀 日本民藝館蔵

第Ⅱ章:暮らしのなかの民藝─ 美しいデザイン

柳宗悦は、陶磁、染織、木工などあらゆる工芸品のほか、絵画や家具調度など多岐にわたる品々を、日本のみならず朝鮮半島の各所、中国や欧米などへ旅し、収集を重ねました。時代も古くは縄文時代から、柳らが民藝運動を活発化させた昭和にいたるまでと幅広く、とりわけ同時代の、国内各地で作られた手仕事の日常品に着目し、それらを積極的に紹介しました。第Ⅱ章では民藝の品々を「衣・食・住」に分類し、それぞれに民藝美を見出した柳の視点をひも解きます。

「衣」を装う

“只被る為なら美しさ等どうでもいい。だが美しさは着たい気持をそそる。”
― 柳宗悦『用と美』1941年

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある

(左)厚司(アットゥシ) アイヌ(北海道) 19世紀 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
(中央)波に鶴文夜着 江戸~明治時代 19世紀 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
(右)(上から)流描指輪(2点) 河井寬次郎(細工:増田三男) 京都 1930-40年代/赤漆彫卍文帯留(右) 黒田辰秋 京都 1930年頃/銀象嵌赤漆花字帯留(左) 青田七良 京都 1930年頃/色絵五弁花模様帯留 富本憲吉(細工:増田三男) 東京 1931年/染付更紗模様帯留 富本憲吉(細工:増田三男) 東京 1931年
いずれも個人蔵 Photo: Yuki Ogawa

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある

(左)刺子稽古着 江戸時代 18-19世紀 日本民藝館蔵
(右)流水に桜河骨文紅型着物 首里(沖縄) 19-20世紀前半 静岡市立芹沢銈介美術館蔵

「食」を彩る

“人間は美味を好む。だが料理だけに止めるのではない。それを綺麗に皿に盛る。その皿さへも選擇する。”
― 柳宗悦『用と美』1941年

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある

(左)スリップウェア角皿 イギリス 18世紀後半-19世紀後半 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
(中央)(手前)塗分盆 江戸時代 18世紀/(盆上左から)染付羊歯文湯呑、染付蝙蝠文湯呑、染付雨降文猪口 肥前有田(佐賀) 江戸時代 18-19世紀 いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
(右)網袋(鶏卵入れ) 朝鮮半島 20世紀初頭 日本民藝館蔵

「住」を飾る

“暮しは色々なものを招く。それに応じて適宜な材料が選ばれ、適当な形が整えられる。”
― 柳宗悦『用と美』1941年

第Ⅲ章:ひろがる民藝─ これまでとこれから

柳宗悦の没後も民藝運動は広がりを見せました。濱田庄司、芹沢銈介、外村吉之介が1972(昭和47)年に刊行した書籍『世界の民芸』では、欧州各国、南米、アフリカなど世界各国の品々を紹介。各地の気候風土、生活に育まれたプリミティブなデザインは民藝の新たな扉を開きました。
一方、民藝運動により注目を集めた日本各地の工芸の産地でも、伝統を受け継いだ新たな製品、職人たちが誕生しています。本展では国内5つの産地から、これまでと現在作られている民藝の品々や、そこで働く人々の“いま”を紹介します。
そして、本章最後では、現在の民藝ブームの先駆者ともいえるテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)の愛蔵品や、世界各地で見つけたフォークアートが“いま”の暮らしに融合した「これからの民藝スタイル」を、インスタレーション展示で提案します。

Ⅲ- ①『世界の民藝』-新たな民藝の世界

Ⅲ- ②『民藝の産地』-作り手といま

 

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある

(左)緑黒釉掛分皿 因幡牛ノ戸(鳥取) 1931年頃 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
(中央)八尾和紙(富山、製作風景:桂樹舎) Photo: Yuki Ogawa
(右)MOGI Folk Art ディレクターのテリー・エリスと北村恵子 Photo: Yuki Ogawa

民藝(民芸)とは─ 柳宗悦と民藝運動

民藝 MINGEI― 美は暮らしのなかにある

柳宗悦 1936年撮影 ©朝日新聞社

「民藝運動の父」と呼ばれる思想家・柳宗悦(1889-1961)。東京、麻布生まれ。1910年、雑誌『白樺』の創刊に参加。宗教哲学や西洋美術などに深い関心を持ち、1913年に東京帝国大学哲学科を卒業。その後、朝鮮陶磁、木喰仏の調査研究、収集を進めるなか、無名の職人が作る民衆の日用雑器の美に関心を抱いた。1925年には、その価値を人々に紹介しようと「民藝(民芸/みんげい)」という新語を作り、濱田庄司や河井寬次郎ら共鳴する仲間たちと民藝運動を創始する。1936年、日本民藝館を開設し、初代館長に就任。以後ここを拠点に、国内外各地への調査収集の旅、文筆活動や展覧会活動と、活発な運動を展開した。

■展覧会名/民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある MINGEI: The Beauty of Everyday Things
■会期/4月24日(水)〜6月30日(日)
■会場/世田谷美術館 1、2F展示室 (東京都世田谷区砧公園1-2)
■開場時間/10時〜18時(最終入場時間 17時30分)
■休館日/月曜日 ※ただし4/29(月・祝)、5/6(月・振休)は開館、5/7(火)は休館
■観覧料/一般:1,700円、65歳以上:1,400円、大高生:800円、中小生:500円
※未就学児は無料(予約不要)
※障害者の方は500円。ただし小中高大専門学校生の障害者の方は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)。
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください。
■主催/世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、朝日新聞社、東映
■後援/世田谷区、世田谷区教育委員会、J-WAVE
■協賛/TOPPAN
■特別協力/日本民藝館
■協力/静岡市立芹沢銈介美術館、カトーレック
■お問い合わせ/TEL: 050-5541-8600 (ハローダイヤル)

「きもの」を着て、美術館に行こう!
きもの姿でご来場いただくと当日券が100円割引に!【きもの割】
細やかな刺し子が施された江戸時代の稽古着や尾張有松・鳴海絞りの浴衣、沖縄の紅型や芭蕉布など、各地の風土や自然、気候を素材や模様に美しく取り入れた、数々のきものが展示されます。そこで、展覧会会期中、きものを着用して来場し、世田谷美術館窓口で当日券をご購入されると100円引きになる「きもの割」を実施します。

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★申込み締切 5/24(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます

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更新日:2024年5月8日(水)