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【特集】特別展「海 ―生命のみなもと―」【応募〆切7/30】

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館

特別展「海」メインビジュアル

Special Exhibition The OCEAN -The Origin of Life

海は、水惑星地球の象徴であり、地球上のあらゆる生命のみなもとです。海は、様々な物質とエネルギーを運び、そこに成り立つ生態系を育んできました。また、私たち人類は、海のめぐみを享受すると同時に、海の厳しさを乗り越えることで繁栄してきました。そして現代では、人間活動に伴う環境への影響が、海でも様々な変化として顕在化しています。
2013年及び2017年に国立科学博物館で開催した特別展「深海」では、極限環境である深海を探査する人々の挑戦や、そこで暮らす様々な深海生物や深海研究を紹介しました。そして2023年夏、私たちの身近にある「海」の誕生から現在について、多様な生物や人と海の関わりを紹介し、さらには海との未来を考えていく特別展を開催します。海で生まれ、進化し、海のめぐみとともに生きてきた生物の姿を知ることで、私たちが今後どのように海と関わっていけばいいのか、そのヒントも見つかるかもしれません。

展示構成

第1章 海と生命のはじまり

そもそも、地球になぜ海が存在するのかを理解するためには、地球における水の起源を解明しなくてはなりません。地球の水の起源物質は、小惑星「リュウグウ」から得られた試料の分析から多くの新知見が得られつつあります。
本章では、始原的隕石から太陽系惑星に至る水の起源、地球史における海の誕生と進化、そこで育まれた現在の私たちにつながる初期生命の生態系について最新の研究成果と標本を使って紹介します。

生命起源の場、約40億年前の深海熱水活動域をジオラマで再現!

《約40億年前の深海熱水活動域を再現したジオラマ展示イメージ》


海の生物の進化を化石と現生生物の比較展示で知る!

《シーラカンスのなかまの化石》 所蔵:豊橋市自然史博物館

第2章 海と生き物のつながり

日本列島周辺の海は、現在の地球の海を特徴づける要素が、ほぼ全て揃っていると言われています。プレートの沈み込みに伴う海溝沿いの超深海から非常に活動的な火山列島などの沿岸域まで、多様な地形で構成されているためです。そして、そこを流れる世界最大規模の海流である黒潮は、単に海水の移動にとどまらず、エネルギーを輸送し、日本周辺の気候に影響を与え、陸上を含めた多様な生物を育んでいます。
本章では、日本列島周辺の海底を形作るプレート運動や火山活動などの活動的な地学現象、黒潮を含む海流が生み出す大規模な海洋循環を解説し、それらが生物の分布や多様性にどれほど影響し、大きな広がりが生まれているのかを紹介します。

高さ約4.7m!ナガスクジラの上半身標本が会場に出現。
クジラの“潜る・浮かぶ”の垂直運動「ホエールポンプ」が海にもたらす効果とは?

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館

《ナガスクジラ上半身標本(展示イメージ)》


黒潮と親潮が育む日本の海の豊かな生態系。多数の剥製や標本で解説!

〜南の海の生物〜

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館

(左)《ナミマツカサ》 写真:国立科学博物館
(右)《ハナミノカサゴ》 写真:国立科学博物館

〜北の海の生物〜

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館

(左)《エゾメバル》 写真:国立科学博物館
(右)《マダラ》 写真:国立科学博物館

第3章 海からのめぐみ

人類史における海とヒトの関わりは食料や貝殻を装飾品などとして利用することから始まりました。やがて外洋航海技術を発展させると、海を渡って新たな大陸や島嶼への移住を実現させました。特に島嶼では、多様かつ豊富な海産資源を利用する文化が生み出され、ヒトは海とより深く関わるようになりました。
現代では、海からのめぐみはさらに大きなものになっています。海運物流なしにはもはや人類の生活は成り立たちません。さらに人類は、北極海の活用や深海にある鉱物資源の回収まで見据えています。本章では、水産資源の利用にとどまらない様々な「海からのめぐみ」について人類史を通じて紹介します。

人類はどのようにして日本列島へ渡来したのか?
3万年以上前の大航海を再現実験したプロジェクトを紹介!

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館_《3万年前の航海 徹底再現プロジェクトで使用された丸木舟》 所蔵:東京都立大学

《3万年前の航海 徹底再現プロジェクトで使用された丸木舟》 所蔵:東京都立大学

4500m級無人探査機「ハイパードルフィン」の実機を展示。海洋調査の最前線に迫る!

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館_《無人探査機「ハイパードルフィン」》 写真:海洋研究開発機構

《無人探査機「ハイパードルフィン」》 写真:海洋研究開発機構

第4章 海との共存、そして未来へ

人類は、これまで海から様々なめぐみを享受してきました。一方、近年では、人間活動に伴う環境変化が、海でもあらゆる形で顕在化しています。水産資源の枯渇、海洋酸性化、貧酸素化、そして海洋プラスチック汚染…。海で進行するこれらの変化を紹介するとともに、科学技術や我々一人一人の行動変容で、持続可能な形で海を活用していく取り組みについて紹介します。海のめぐみとともに生きてきた人類が、今後どのように海と関わっていけばいいのかを考えるきっかけとなることを期待します。

特別展「海 ―生命のみなもと―」
_国立科学博物館_《クジラの胃から発見された海洋プラスチック》 写真:国立科学博物館

《クジラの胃から発見された海洋プラスチック》 写真:国立科学博物館

■会期/7月15日(土)〜10月9日(月・祝)
■開館時間/9時~17時(入場は16時30分まで)
■休館日/9月4日(月)・11日(月)・19日(火)・25日(月)
■夜間開館/8月11日(金・祝)〜20日(日)は19時閉館(入場は18時30分まで)
※常設展示は8月11日(金・祝)~8月15日(火)は18時まで。それ以外の期間、常設展示は17時まで(入場は各閉館時間の30分前まで)
■会場/国立科学博物館(東京・上野公園)
■入場料/一般・大学生2,000円、小・中・高校生600円
※未就学児は無料。障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
■主催/国立科学博物館、海洋研究開発機構、NHK、NHK プロモーション、読売新聞社
■協賛/商船三井、光村印刷
■協力/アクアマリンふくしま、インドネシア共和国海洋水産省、インドネシア共和国国立研究革新庁、市原市埋蔵文化財調査センター、宇宙航空研究開発機構、エバーラスティング・ネイチャー、沖縄県立博物館・美術館、神奈川県立生命の星・地球博物館、神奈川野生動物救護連絡会、蒲郡市生命の海科学館、城西大学大石化石ギャラリー、千葉県立中央博物館分館海の博物館、東京海洋大学、東京大学、東京都立大学、東北大学、豊橋市自然史博物館、日本テレビ放送網、 沼津市教育委員会、八丈町教育委員会、ピリカ、ミュージアムパーク茨城県自然博物館
■公式Twitter /@umiten2023
■お問い合わせ/050-5541-8600(ハローダイヤル) 03-5814-9898(FAX)
■アクセス/JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分、京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分

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★申込み締切 7/30(日)12:00まで
※ 当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。

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更新日:2023年7月19日(水)