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【特集】激動の時代 幕末明治の絵師たち【応募〆切10/1】

サントリー美術館_激動の時代 幕末明治の絵師たち

五百羅漢図 第二十一・二十二幅 狩野一信 嘉永7~文久3年(1854~63)
大本山増上寺 【全期間展示】

サントリー美術館にて10月11日 (水)から12月3日(日)まで「激動の時代 幕末明治の絵師たち」が開催されます。
江戸から明治へと移り変わる激動の19世紀、日本絵画の伝統を受け継ぎながら新たな表現へ挑戦した絵師たちが活躍しました。本展では幕末明治期に個性的な作品を描いた絵師や変革を遂げた画派の作品に着目します。
幕末明治期の絵画は、江戸と明治(近世と近代)という時代のはざまに埋もれ、かつては等閑視されることもあった分野です。しかし、近年の美術史では、江戸から明治へのつながりを重視するようになり、現在、幕末明治期は多士済々の絵師たちが腕を奮った時代として注目度が高まっています。
本展では、幕末明治期の江戸・東京を中心に活動した異色の絵師たちを紹介し、 その作品の魅力に迫ります。天保の改革や黒船来航、流行り病、安政の大地震、倒幕運動といった混沌とした世相を物語るように、劇的で力強い描写、迫真的な表現、そして怪奇的な画風などが生まれました。また、本格的に流入する西洋美術を受容した洋風画法や伝統に新たな創意を加えた作品も描かれています。このような幕末絵画の特徴は、明治時代初期頃まで見受けられました。
社会情勢が大きく変化する現代も「激動の時代」と呼べるかもしれません。本展は今なお新鮮な驚きや力強さが感じられる幕末明治期の作品群を特集する貴重な機会となります。激動の時代に生きた絵師たちの創造性をぜひご覧ください。

《展示構成》※展覧会会場では、章と作品の順番が前後する場合があります

サントリー美術館_激動の時代幕末明治の絵師たち

(左)五百羅漢図 第四十五・四十六幅 狩野一信 嘉永7~文久3年(1854~63) 大本山増上寺 【全期間展示】
(右)ヒポクラテス像 渡辺崋山 一幅 天保11年(1840) 九州国立博物館 【展示期間:11/8~12/3】

第1章 幕末の江戸画壇

19世紀の江戸では、浮世絵をはじめ、狩野派や南蘋派、文人画など多彩な作品が生まれ、まさに百花繚乱の様相をみせていました。
本章では、19世紀の江戸において二大流派であった狩野派と文晁一門を中心に、 数多くの絵師たちが腕を競った幕末の江戸画壇の一端を紹介します。

サントリー美術館_激動の時代幕末明治の絵師たち

(左)危嶂懸泉図 安田雷洲 一幅 江戸時代 19世紀 公益財団法人 平野政吉美術財団 【展示期間:11/8~12/3】
(右)虫合戦図 春木南溟 一幅 嘉永4年(1851)頃 神戸市立博物館 【展示期間:10/11~11/6】

第2章 幕末の洋風画

近世から近代への美術の流れを考えるうえで「西洋絵画をいかに受け入れたのか」という問題は見過ごせません。本章では、安田雷洲を中心に幕末の洋風画を特集します。

サントリー美術館_激動の時代幕末明治の絵師たち

両賊深山妖術競之図 歌川芳艶 大判錦絵三枚続 万延元年(1860) 千葉市美術館 【展示期間:11/8~12/3】

第3章 幕末浮世絵の世界

役者絵や美人画が中心であった浮世絵は、19世紀になると新たなジャンルが発展します。葛飾北斎や歌川広重(1797〜1858)の登場により名所絵や花鳥画が流行し、人気を博しました。幕末には武者絵で名をあげた歌川国芳 (1797〜1861)が、風刺のきいた戯画や、三枚続を活かした斬新な構図などで新機軸を打ち出しています。本章では、歌川国芳や歌川派の絵師たちに注目し、幕末の浮世絵の豊饒な世界を紹介します。

サントリー美術館_激動の時代幕末明治の絵師たち

(左)鍾馗ニ鬼図 河鍋暁斎 双幅 明治4~22年(1871~89) 板橋区立美術館 【展示期間:10/11~11/6】
(右)魁題百撰相 菅谷九右ヱ門 月岡芳年 大判錦絵 慶応4年(1868) 町田市立国際版画美術館 【展示期間:10/11~11/6】

第4章 激動期の絵師

開国、大政奉還、江戸幕府の瓦解、戊辰戦争、明治政府の成立...... 嘉永6年(1853)の黒船来航以降、めまぐるしく時代は変化していきます。
本章では、近代歴史画の祖・菊池容斎(1788〜1878)や、血みどろ絵で知られる月岡芳年(1839〜92)、あらゆる画題に挑み画鬼と称された河鍋暁斎(1831〜89)、光線画で一世を風靡した小林清親(1847〜1915)といった、江戸の地に生き、東京で活躍した絵師たちを取り上げ、江戸絵画の伝統を引き継ぎながら、新時代の感覚をあわせ持った作品を特集します。

■展覧会名/「激動の時代 幕末明治の絵師たち」
■会期/10月11日(水)〜12月3日(日)
※作品保護のため、会期中展示替を行います。
■会場/サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
交通機関(東京ミッドタウン[六本木]まで)
都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結
東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩約3分
■開館時間/10時〜18時(金・土は10時〜20時)
※金・土および11月2日(木)、22日(水)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
■休館日/火曜日 (11月28日は18時まで開館)
■入館料/一般1,500円、高校・大学生1,000円、中学生以下無料
■呈茶席/(お抹茶と季節のお菓子)日 時: 10月12日(木)・19日(木)、11月2日(木)・16日(木)・30日(木) 12時、13時、14時、15時にお点前を実施(お点前の時間以外は入室不可)
会場:6階茶室「玄鳥庵」 定員:各回12名/1日48名
呈茶券:1,000円(別途要入館料)
※呈茶券は当日10時より3階受付にて販売(予約不可、先着順で販売終了、お一人様2枚まで)
※詳細および最新情報はウェブサイトをご覧ください。
■主催/サントリー美術館、朝日新聞社
■協賛/三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス
■問合せ/03-3479-8600

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★申込み締切 10/1(日)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます

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更新日:2023年9月20日(水)