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【特集】パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命【応募〆切10/20】

キュビスム・レボリューション ― フランス・パリ発、世界を変えた美の革命
キュビスム・レボリューション
― フランス・パリ発、世界を変えた美の革命

20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかつてないほど大きな変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの 風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。西洋絵画の伝統的な技法であった遠近法や陰影法による三次元的な空間表現から脱却し、幾何学的に平面化された形によって画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。また絵画や彫刻の表現を根本から変えることによって、抽象芸術やダダ、シュルレアリスムへといたる道も開きます。慣習的な美に果敢に挑み、視覚表現に新たな可能性を開いたキュビスムは、パリに集う若い芸術家たちに 大きな衝撃を与え、装飾・デザインや建築、舞台美術を含む様々な分野で瞬く間に世界中に広まり、それ以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼしています。 本展では、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、キュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品が多数来日し、そのうち50点以上が日本初出品となります。20世紀美術の真の出発点となり、新たな地平を開いたキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約140点を通して紹介します。日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会はおよそ50年ぶりです。

ポンピドゥーセンターについて

フランスのジョルジュ・ポンピドゥー元大統領によって構想され、1977年に開館したポンピドゥーセンターは、パリの中心部にある複合文化施設です。中核を占める国立近代美術館・産業創造センターは世界屈指の近現代美術コレクションを誇り、キュビスムの優品を数多く収蔵しています。プリツカー賞を受賞した2人の著名な建築家、リチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノによって設計され、配管やチューブ状のエスカレーターがむき出しになった特徴的な外観でも知られています。

キュビスム・レボリューション_国立西洋美術館_ポンピドゥーセンター

ポンピドゥーセンター外観
Centre Pompidou, architectes Renzo Piano et Richard Rogers, photo : G. Meguerditchian © Centre Pompidou, 2020

見どころ

POINT.1
日本では50年ぶりの大キュビスム展、本場パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上が日本初出品!

ピカソとブラックが開いた新たな美の扉̶ 初来日作品50点以上を含む約140点を展示する、日本では50年ぶりとなる「キュビスム」の大型展覧会。ポンピドゥーセンターと国立西洋美術館という、日仏を代表する国立美術館の共同企画によって、ついに実現します。20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの全貌を明らかにします。

POINT.2
ピカソ12点、ブラック15点 初期の傑作をふくむスリリングな造形実験を追体験!

2人の天才画家によるキュビスムの冒険の軌跡をかつてないボリュームで追体験。絶えず 変化を続けながら展開する作品群はすべて第一級です。なかでもピカソのプリミティヴな裸婦像に衝撃を受けて制作されたブラックの重要作《大きな裸婦》(日本初出品)、ポンピドゥーセンターを代表するピカソの傑作《肘掛け椅子に座る女性》は必見です。

POINT.3
撮影OK!ポンピドゥーセンターの人気作品、幅4メートルの大作《パリ市》が初来日!

ピカソ、ブラックとは異なるアプローチでキュビスム旋風を巻き起こした「サロン・キュビスト」 たちの作品も多数紹介。なかでも初来日となる幅4メートルにもおよぶロベール・ドローネーの《パリ市》は、ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつです。会場では多くの作品を 撮影することができます(撮影は非営利かつ私的利用の目的に限ります。一部エリアは撮影できません)。

主な作品紹介

本展は全14章で構成されます。
前半は、ポール・セザンヌやアンリ・ルソーの絵画、アフリカの彫刻などキュビスムの多様な源泉を探る「キュビスムの起源」から始まり、ピカソとブラックが2人きりの緊密な共同作業によって全く新しい絵画を発明する軌跡を追います。

パリ ポンピドゥーセンターキュビスム展―美の革命_国立西洋美術館

ポール・セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》 1881年/国立西洋美術館 ※東京会場のみ

後半では、その後のキュビスムの展開に重要な役割を果たすフェルナン・レジェ、フアン・グリス、ロベールとソニア・ドローネーら主要画家たち、キュビスムを吸収しながら独自の作風を打ち立てていくマルク・シャガールら国際色豊かで個性的な芸術家たちを紹介します。

パリ ポンピドゥーセンターキュビスム展―美の革命_国立西洋美術館

(左上)フェルナン・レジェ《婚礼》 1911-1912年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de M. Alfred Flechtheim en 1937)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
(右上)ロベール・ドローネー《円形、太陽 no.2》 1912-1913年
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle
(Don de la Société des Amis du Musée national d’art moderne en 1961)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP
(左下)フランティシェク・クプカ《色面の構成》 1910-1911年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1957)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
(右下)コンスタンティン・ブランクーシ《眠れるミューズ》 1910年/東京会場のみ Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de la Baronne Renée Irana Frachon, 1963)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Adam Rzepka/Dist. RMN-GP

また、第一次世界大戦という未曽有の惨事を経て、キュビスムを乗り超えようとするル・コルビュジエらのピュリスム(純粋主義)や、合理性を重視する機械美学が台頭してくるまでを展覧します。

パリ ポンピドゥーセンターキュビスム展―美の革命_国立西洋美術館

(左)フアン・グリス《朝の食卓》 1915年10月 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1947) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP
(右)アンリ・ローランス《頭部》 1918-1919年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Dation en 1997) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Adam Rzepka/Dist. RMN-GP

■展覧会名/パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
■会期/10月3日(火)〜2024年1月28日(日)
■開室時間/9時30分〜17時30分 、金曜日は9時30分〜20時(入室は閉室の30分前まで)
■休館日/月曜日
、10月10日(火)、12月28日(木)〜2024年1月1日(月・祝)、1月9日(火)
※ただし、10月9日(月・祝)、1月8日(月・祝)は開館
■会場/国立西洋美術館  企画展示室 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
■観覧料金/一般2,200円、大学生1,400円、高校生1,000円
※中学生以下は無料。
※心身に障害のある方及び付添者1名は無料。
■主催/国立西洋美術館、ポンピドゥーセンター、日本経済新聞社、テレビ東京、BSテレビ東京、TBS、BS-TBS
■後援/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
■協賛/大林組、住友不動産、ダイキン工業、DNP大日本印刷、日本通運、ブシュロン ジャパン、三井住友銀行
■協力/サッポロビール、日本航空、パリ・ポンピドゥー・センター日本友の会、西洋美術振興財団
■問合せ/050-5541-8600(ハローダイヤル)

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★申込み締切10/20(金)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。

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更新日:2023年10月4日(水)