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【特集】開館20周年記念展 コスチュームジュエリー【申込〆切10/20】

開館20周年記念展 コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより
美の変革者たち
シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより

20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成概念から解放され、優れたデザインや衣服との組合せの魅力によりパリのモード界では不可欠の要素となり、やがてアメリカへも伝わりました。本展はコスチュームジュエリーの展開を包括的にご紹介する日本初の展覧会です。ディオールやスキャパレッリなどオートクチュールのコレクションのために生み出された作品はもちろん、それら一流ブランドからの依頼も受けたジュエリー工房による卓越した技術の精緻なネックレスやブローチに、リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポによる独創的な逸品、そしてミリアム・ハスケルやトリファリに代表される、幅広い層に支持されたアメリカのコスチュームジュエリー。これらを、国内随一のコレク ションから選りすぐり、400点あまりの作例を通じてご紹介するとともに、各デザイナーが素材の自由を獲得することで生み出した、それぞれの様式美を探ります。

第 I 章
美の変革者たち オートクチュールのためのコスチュームジュエリー

コスチュームジュエリーとは、貴金属や宝石といった高価な素材を使用せずに、ガラスやメタル、時に半貴石などの素材を用い、衣服との相性を重要視してつくられた装身具です。富や地位の象徴としてではなく、あくまでもトータルで美しい装いのための要素として、そのデザインと着け心地の良さを実現するために、高い技術と的確な素材選定で制作されました。本章では、20世紀パリを中心としたヨーロッパのオートクチュール界におけるコスチュームジュエリーの諸相と各メゾン(ブランド)での展開をご紹介します。

開館20周年記念展 コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより

ポール・ポワレ 《夜会用マスク、ブレスレット「深海」》 制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍、小瀧千佐子蔵

開館20周年記念展 コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより

(左上)シャネル《ネックレス「ビザンチンクロス」》 制作:ロベール・ゴッサンス、
1960年頃、 ガラスビーズ、メタル、小瀧千佐子蔵
(右上)スキャパレッリ 《ネックレス「葉」》 デザイン・制作:ジャン・クレモン、
1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵
(左下)スキャパレッリ 《クリップ「ハート」モチーフ》
デザイン:ジャン・シュルンベルジェール、
1938年頃、エナメル彩メタル、ラインストーン、小瀧千佐子蔵
(右下)クリスチャン・ディオール《ネックレス、イヤリング》
制作:ミッチェル・メイアー、1954年頃、
ラインストーン、模造パール、メタル、小瀧千佐子蔵

第 II 章
躍進した様式美 ヨーロッパのコスチュームジュエリー

1930年代にはさまざまなオートクチュールメゾンがコスチュームジュエリーを取扱うようになり、戦後になると、アメリカでの需要が増し、生み出される点数は大きく増加しました。各メゾンはコスチュームジュエリーの工房(アトリエ)へ依頼し、工房はその依頼を受けて制作します。本章ではコッポラ・エ・トッポやロジェ・ジャン=ピエールなどそれぞれに特徴的な熟練した技術をもって制作し、古びることのない作品を多く生み出したアトリエを紹介します。また、詩的でユーモアのきいた、一点ずつが小さな彫刻作品のようなリーン・ヴォートランの作品も本章でご覧いただきます。

開館20周年記念展 コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより

(左上)リーン・ヴォートラン《ブローチ》 1948年頃、エナメル彩、金色ブロンズ、個人蔵
(右上)コッポラ・エ・トッポ《チョーカー「花火」》デザイン:リダ・コッポラ、1968年、
クリスタルガラス、ガラスビーズ、ワイヤー、メタル、小瀧千佐子蔵
(左下)ロジェ・ジャン=ピエール 《クリップ 》 1960年代、クリスタルガラス、メタル、小瀧千佐子蔵
(中央下)シス(シシィ・ゾルトフスカ) 《ネックレス》 制作:メゾン・シス、1950年代、クリスタルガラス、メタル、小瀧千佐子蔵
(右下)メゾン・グリポワ《イヤリング》デザイン:ジョゼット・グリポワ、1989年、
パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス、
カボションガラス、模造パール、メタル、個人蔵

第 III 章
新世界のマスプロダクション アメリカのコスチュームジュエリー

シャネルによってヨーロッパの女性たちに普及したコスチュームジュエリーは、アメリカ大陸でも人々に求められました。 20年代から30年代はパリのファッションの影響により、また40年代以降はハリウッド映画に登場する女優たちのスタイルから、コスチュームジュエリーはアメリカの女性たちにも人気となり広まったのです。戦争の影響により、ユダヤ系の腕の良いジュエリー職人が移住したこともまたアメリカでコスチュームジュエリーが大きく花開いた要因の一つです。

開館20周年記念展 コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより

(左上)ミリアム・ハスケル 《ネックレス》 デザイン:フランク・ヘス、1950年代、模造パール、シトリン、ガラスペースト、メタ ル、小瀧千佐子蔵
(右上)ケネス・ジェイ・レーン 《ネックレス「ジャッキー・オナシス スタイル」》 1970年、カボションガラス、ラインストーン、メタル、小瀧千佐子蔵
(左下)アイゼンバーグ&サンズ 《ブローチ「V」モチーフ》 1941年、
クリスタルガラス、メタル、小瀧千佐子蔵
(右下)トリファリ《ペアクリップ「ペーターとヘレン」》 デザイン:アルフレッド・フィリップ、1939年、エナメル彩メタル、ラインストーン、クリスタルガラス、小瀧千佐子蔵

■展覧会名/開館20周年記念展 コスチュームジュエリー
美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより
■会期/10月7日(土)〜12月17日(日)
■休館日/水曜日 ※ただし12月13日(水)は開館
■会場/パナソニック汐留美術館(〒105-8301 東京都港区東新宿1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階)
■開館時間/10時〜18時(入館は17時30分まで)
※11月10日(金)、12月1日(金)、12月15日(金)、12月16日(土)は夜間開館を実施いたします。
20時まで開館(ご入館は19時30分まで)
■観覧料/一般:1,200円、65歳以上:1,100円、大学生・高校生:700円、中学生以下:無料
■主催/パナソニック汐留美術館、毎日新聞社
■監修/小瀧千佐子
■特別協力/ウィリアム・ウェイン(コスチュームジュエリー研究家/イギリス、ロンドン)
■学術協力/ディアンナ・ファルネッティ・チェーラ(コスチュームジュエリー研究家 / イタリア、ミラノ)
■協力/chisa、株式会社世界文化社
■企画協力/株式会社キュレイターズ
■後援/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
■お問い合わせ/TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
■アクセス/JR新橋駅「烏森口」「汐留口」「銀座口」より徒歩約8分、東京メトロ銀座線新橋駅「2番出口」より徒歩約6分、都営浅草線新橋駅「JR新橋駅・汐留方面改札」より徒歩約6分、ゆりかもめ新橋駅より徒歩約6分、都営大江戸線汐留駅「3・4番出口」より徒歩約5分

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更新日:2023年10月4日(水)