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【特集】パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂

エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873 年、石橋財団アーティゾン美術館

エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873年、石橋財団アーティゾン美術館

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館は、「パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂」を開催します。パリ・オペラ座は、バレエやオペラの輝かしい殿堂としてよく知られた劇場です。ルイ14世によって1669年に設立されたパリ・オペラ座は、その歴史を通して台本作家や作曲家、美術家に、芸術的な進展や技術的な革新を可能にする表現を常に注文してきました。この展覧会では、パリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在までたどりつつ、さまざまな芸術分野との関連性を示すことで、その魅力を「総合芸術」的な観点から浮き彫りにします。特に対象とする時期は、19世紀から20 世紀初頭。これはロマンティック・バレエ、グランド・オペラ、バレエ・リュスの時代にあたります。フランス国立図書館をはじめとする国内外の約 250 点の作品により、芸術的、文化的、社会的な視野からパリ・オペラ座の多面的な魅力を紹介し、その歴史的な意味を明らかにします。パリ・オペラ座と諸芸術との多様なつながりをテーマとする、これまでにない新たな試みです。

パリ・オペラ座とは?

フランスを代表する歌劇場。パリ9区の絢爛な建築は、19世紀後半パリの近代化の一環として計画され1875年に完成、設計者の名に由来しガルニエ宮(オペラ・ガルニエ)とも呼ばれます。ルイ 14 世によって 1669年に設立された王立音楽アカデミーを前身とし、 350年以上の間、台本作家や作曲家、美術家に、芸術的な進展や技術的な革新を可能にする表現を常に注文してきました。1989年にバスティーユ歌劇場(オペラ・バスティーユ)が完成し、現在二つの劇場でバレエ、オペラの古典から現代作品までを上演しています。

シャルル・ガルニエ《パリ・オペラ座(ガルニエ宮)のファサード立面図、1861 年 8 月》1861 年、フランス国立図書館_パリ・オペラ座ガルニエ宮内観

(左)シャルル・ガルニエ《パリ・オペラ座(ガルニエ宮)のファサード立面図、1861 年 8 月》1861 年、フランス国立図書館 ©Bibliothèque nationale de France
(右)パリ・オペラ座ガルニエ宮内観 © Jean-Pierre Delagarde / Opéra national de Paris

【本展の見どころ】


1. フランス国立図書館やオルセー美術館などから約200点の作品が来日

フランス国立図書館音楽部門には、パリ・オペラ座で上演した作品を中心に、フランスのオペラ、バレエ関係 の資料が多く収蔵されています。本展はフランス国立図書館の所蔵する約 200 点をはじめ、オルセー美術館 の所蔵するエドガー・ドガ《バレエの授業》など国内外から集結したオペラ座に関連する作品を紹介します。

フランソワ=ガブリエル・レポール《悪魔のロベール、第5幕 第3場の三重唱》1835 年、フランス国立図書館_エドガー・ドガ《バレエの授業》1873-76 年、オルセー美術館

(左)フランソワ=ガブリエル・レポール《悪魔のロベール、第5幕 第3場の三重唱》1835 年、フランス国立図書館
©Bibliothèque nationale de France
(右)エドガー・ドガ《バレエの授業》1873-76 年、オルセー美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

2.「総合芸術」的な観点からオペラ座の魅力を紐解く

ルイ14世の時代の舞台装飾家や衣装デザイナーから、19世紀のグランド・オペラの作曲家やロマンティッ ク・バレエのダンサー、さらには21世紀の演出家に至るまで、パリ・オペラ座が、あらゆる分野の創造者と連携して、いかにして自らの芸術方針を築いてきたのかを明らかにしていきます。

《『タンホイザー』初演のポスター》1861 年、フランス国立図書館_レオン・サモイロヴィッチ・バクスト《『シェエラザード』でのイダ・ルビンシュタインの髪飾り》1910 年頃フランス国立図書館

(左)《『タンホイザー』初演のポスター》1861 年、フランス国立図書館 ©Bibliothèque nationale de France
(右)レオン・サモイロヴィッチ・バクスト《『シェエラザード』でのイダ・ルビンシュタインの髪飾り》1910 年頃
フランス国立図書館 ©Bibliothèque nationale de France

3. オペラ座を描いたマネの2作品を展示

19世紀フランスの画家エドゥアール・マネ(1832-1883)は、パリ・オペラ座を題材とした作品を制作しました。アーティゾン美術館ではそのうちの一点を所蔵しています。本展は、ワシントン、ナショナル・ギャラ リー所蔵作品とともに展示される貴重な機会となります。

エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》1873 年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー_エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873 年、石橋財団アーティゾン美術館

(左)エドゥアール・マネ《オペラ座の仮面舞踏会》1873 年、ワシントン、ナショナル・ギャラリー
(右)エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873 年、石橋財団アーティゾン美術館

【章構成】

序曲:ガルニエ宮の誕生
第 I 幕:17世紀と18世紀
(1)「偉大なる世紀」の仕掛けと夢幻劇(2)音楽つきの「雅宴画」(フェート・ギャラント)
(3)新古典主義の美的変革
第 II 幕:19世紀[1]
(1)ル・ペルティエ劇場(2)グランド・オペラ(3)ロマンティック・バレエ
(4)装飾職人と衣装画家 *パリの観劇をめぐって
第 III 幕:19世紀[2]
(1)グランド・オペラの刷新(2)ドガとオペラ座(3)劇場を描く画家たち
(4)ヴァーグナーの美学 *作家とオペラ座 *ジャポニスムとオペラ座
第 IV 幕:20世紀と21世紀
(1)バレエ・リュス(2)近代芸術とオペラ座(3)画家・デザイナーと舞台美術
(4)演出家と振付師のオペラ *映画とミュージカル
エピローグ:オペラ・バスティーユ

■展覧会名/パリ・オペラ座-響き合う芸術の殿堂
■会期/22022年11月5日(土)〜2023年2月5(日)
■会場/アーティゾン美術館 6・5 階展示室
〒104-0031 東京都中央区京橋 1-7-2
■開館時間/10時〜18時(毎週金曜日は20時まで)※入館は閉館の30分前まで
■休館日/月曜日(1月9日は開館)、12月28日〜1月3日、1月10日
■入館料/日時指定予約制、ウェブ予約チケット 1,800 円、当日チケット(窓口販売)2,000円、学生無料(要ウェブ予約)
※当日チケット(窓口販売)はウェブ予約枠に空きがある場合に販売します。
※中学生以下の方はウェブ予約不要です。
■主催/公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
■協力/フランス国立図書館
■後援/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
■監修/三浦篤(東京大学大学院教授)
■アクセス/JR 東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、
東京メトロ・銀座線/ 東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
■お問合せ/050-5541-8600(ハローダイヤル)
■同時開催/石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 Art in Box ーマルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後

更新日:2022年11月18日(金)