vol.6《 梅雨時期の外出を快適にする 》
〜梅雨の季節は撥水加工の風呂敷を活用して
大切なバッグ・荷物を雨から守ります〜
いよいよ梅雨の季節がやって参ります。長靴にレインコートに傘、これでばっちり!?ではありませんね。大切なバッグ、特に布製や籠のバッグは濡れてしまったらとても困るものです。そんな時に重宝するのが、撥水加工の施された大判の風呂敷です。今回は急な雨にも役立つ簡単なバッグの包み方をご紹介します。
★写真の風呂敷は撥水加工(ちりめん)97cm×97cm
◆風呂敷でバッグを包む 〜包み方4ステップ〜
1. 風呂敷を広げバッグを真ん中に配置します
2. 風呂敷手前左右の角を、持ち手の中に(内から外へ)通します
3. 持ち手に通した風呂敷の角と角を真ん中で真結びします
4. 反対側も同じように結び形を整えればできあがりです
ここ数年で、モダンなデザインや華やかな色使いの風呂敷をたくさん見かけるようになりました。撥水加工の風呂敷も素敵なものが増えていて選ぶのに迷う程です。今回ご紹介した風呂敷は、ちりめんなので着物にもあいますね。お茶会などで荷物をクロークに預ける際、風呂敷を使用する方が多いと思いますが、そんな場面でも撥水加工の風呂敷は汚れも気にならず安心です。 逆の発想から、雨から荷物を守る方法をもうひとつ御提案させていただきます。
◆撥水加工の風呂敷を(バッグに入れて使用する)バッグインバッグにみたてます。
お好みの風呂敷バッグを作りバッグの中にポンと入れて使用するだけなのですが、急な雨に降られても中の荷物を濡らさずに済みますし、電車などでの移動の際、蓋のないバッグでは心もとないと感じる場合にも活用頂けます。
個人的には、カバンには常に一枚風呂敷を入れておきます。手荷物が増えた際のサブバッグ・エコバッグとして使ったり、食事の際のひざ掛けとして広げたり。撥水加工の風呂敷は濡れや汚れにも強いので活用シーンも増えますね。
◆おわりに
着物を着用せねばならない雨の日にいつも悩んでいて撥水加工の風呂敷に思い至りました。今年の梅雨シーズンは、皆様も上手に活用してストレスフリーにお過ごし下さい。
歳時記・和菓子研究家 柳澤ゆり子
パリへ行く!と思い立ち仕事を辞めて渡仏。自国の文化を学ぶ必要を強く感じ、帰国後は着物・煎茶道・和菓子・折形・風呂敷・金継などを学ぶ。ほんの一滴、和のエッセンスを加える事で潤う日々の暮らし。花・茶・和菓子といった身近なアイテムを取り入れることで、四季を感じる暮らしをもっと楽しんでいただけたら、そんな想いで地元鎌倉を中心に活動中。モットーは「美味しく楽しく美しく」。
京都造形芸大(通信)和の伝統文化コース卒業/日本茶アドバイザー/風呂敷愛好家
更新日:2018年6月6日(水)