※写真はイメージ
レディ東京本紙の見出し『日本一のあんぽ柿。〜』の本文中に誤りがありました。
正しくはコチラになります。
1. (誤)福蔵→(正)長蔵 ※2行目 2. (誤)兄→(正)息子 ※5行目
3.(誤)京蔵→(正)深蔵 ※5行目 4.(誤)京蔵→(正)深蔵 ※5行目
大変申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます。 レディ東京編集部
食の宝庫「福島県」
福島県伊達市が発祥の地であり、伊達地区の特産物のあんぽ柿は、一般の干し柿よりも鮮やかな橙色で形もふっくら。単に天日に干すだけでなく、硫黄で燻蒸し乾燥させることで、まるで羊羹のようにジューシーな食感を楽しめるのが特徴です。
おいしさと栄養が満点!
あんぽ柿は美味しいだけでなく、栄養も満点です。「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるように、柿そのものが栄養価のとても高い果物。ビタミンCやβカロテン、カリウム、食物繊維が多く、乾燥加工することで栄養価が凝縮され、食物繊維なども約2倍〜4倍に濃縮されます。また、βカロテンは粘膜を丈夫にする働きがあるとされるので、風邪予防にもよいと言えるでしょう。
【食べ方いろいろ】
そのまま食べても美味しいあんぽ柿ですが、冷蔵庫で冷やせばゼリー感覚で、冷凍すればシャーベット感覚で楽しめます。また、小さく刻んでヨーグルトに混ぜたり、お菓子の生地に混ぜたりするのもおすすめ。ドライトマトの代わりにパスタの具材にしてもよいでしょう。チーズやパンとの相性も抜群です。
●元祖・和製ポリフェノール食品● あんぽ柿の原料となる渋柿は多量のタンニンを含みます。タンニンはポリフェノールの集合体で抗酸化性があると言われ、老化防止に役立つ嬉しい成分です。あんぽ柿は先人の知恵が詰まった元祖・和製ポリフェノール食品なのです。
日本一のあんぽ柿。誕生の道のり
福島盆地に位置し、古くから果物の栽培に適していた伊達地区。柿栽培の始まりは、宝暦年代(1751年〜1763年)に上五十沢峯部落(現・伊達市梁川町五十沢)の七右衛門という人が、どこからか蜂屋柿の木を持ってきて植えたことによると伝えられています。蜂屋柿の皮を剥き、天日で干した柿を江戸時代には「天干し柿(あまぼしがき)」と呼んでいたのが、「あんぽ柿」の名前の由来とされています。当初は一般的な干し柿と同じ作り方だったため、時間がたつと乾燥し、表面に粉がふき、黒く硬くなることから、現在の「あんぽ柿」と区別するため、「黒あんぽ」と呼びます。
今の「あんぽ柿」が誕生したのは、大正年間の中頃。十沢村の隣村の大枝村出身の佐藤長蔵がアメリカ・カリフォルニア州に行き、干しぶどうの乾燥に硫黄燻蒸を施していることを知り、息子の深蔵に伝えます。そしてついに大正11年(1922年)に硫黄燻蒸あんぽ柿の原型が完成。翌年にあんぽ柿出荷組合を創立して出荷を始めました。
あんぽ柿誕生の背景には、日本の生糸市場の衰退も関係しています。大正期に入ると生糸市場に陰りが見え始め、五十沢の有力者達は養蚕に代わる新しい農産物の模索を始めました。その結果誕生したのが、あんぽ柿です。大正末期から昭和初期にかけて特産品として一大飛躍し、年末年始の贈答品用として、日本全国の市場で好評を博し、日本一のあんぽ柿と称えられるようになりました。今ではネットショップで購入もでき、気軽にその美味しさを味わうことができます。
紙面で紹介した福島県産あんぽ柿はJAタウン・ネットショッピングで購入できます。
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更新日:2018年12月5日(水)