オススメ映画情報 Vol.3 夏目漱石も愛した? 猫画家の知られざる愛妻&愛猫秘話

「SCREEN×LADY TOKYO」

 巷では猫ブームが盛んになって久しいところだが、世の猫好きも興味津々の英国映画がやってきた。猫マニアの方には既に有名かもしれないが、19世紀末から20世紀にかけて数々の猫のイラストを描き続け、その超独特な絵柄は一度見たら忘れられないという、“猫画家”ルイス・ウェインの波乱万丈の生涯を「SHERLOCK/シャーロック」で人気のベネディクト・カンバーバッチが演じる伝記映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』がその作品だ(公開中、キノフィルムズ配給)。
 ウェインは上流階級に生まれ、父が亡くなった後、一家の大黒柱となり、姉妹たちを養うために新聞社のイラストレーターの仕事を得るが、妹の家庭教師としてやってきたエミリーと恋に落ち、当時はありえないとされた身分違いの結婚を決断。しかし愛妻はまもなくがんを患い、幸福だったウェイン夫妻に暗い影を落とす。そんなふたりを癒してくれたのは庭に迷い込んできた一匹の子猫。その猫をピーターと名付け、“3人”は残された日々を慈しむように生きていく。そして、エミリーが亡くなった後も、彼女の愛が夫を守り続けていたことがわかる日がやって来る……。
 ウェインの猫の絵はなんと日本の文豪・夏目漱石の小説「吾輩は猫である」にも影響を与えていたそうだが、その絵を知っていても偉大な作者がどんな人生を送っていたか知っている人は多くないはず。英国文化や猫がお好きな方には必見といえる感動作だ。

公式サイト|ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ

(文/映画ライター・米崎明宏)

Mini Theater Information

■モフモフ動物に癒されたい人におすすめのアニメーション
 英国と癒し系動物がお好きな方にはこちらも是非。テレビ放送15周年を記念して公開される『ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!』(12月16日より2週間限定公開。東北新社配給)はおなじみ英国アードマン・アニメーションズから届いたクリスマス・プレゼント。ショーンやビッツアーらモッシーボトム牧場の愉快な仲間たちが展開する騒動を描く最新作「ひつじのショーン~クリスマスの冒険~劇場版」の他、懐かしのシリーズから3編を同時上映する特別セレクションで、年末にほっこりしたい。

公式サイト|ひつじのショーン クリスマスがやってきた!

P R E S E N T

SCREEN〈最新1月号〉を抽選で10名様にプレゼント!
■応募〆切:12/18(日)

プレゼントに応募

 

関連記事