Come on!九曜紋 ―見つけて楽しむ細川家の家紋―
Come on, Kuyo-mon!:
Find Hidden Hosokawa Family Crests in the Collection
細川家の家紋・九曜紋(くようもん)は、9つの星(太陽、月、火・水・木・金・土の五惑星、日月食や彗星〈すいせい〉に関係するとされる羅睺星〈らごせい〉・計都星〈けいとせい〉)を表すといわれます。星の信仰に由来し、古くから加護を願って車や衣服にあしらわれ、やがて家紋として広く用いられるようになりました。細川家では、2代忠興(ただおき、1563~1645)が織田信長より九曜紋を拝領したと伝えられ、のちに多用された9つの円が離れた紋は「細川九曜」とも呼ばれます。細川家において九曜紋は、武器武具から調度品、染織品、掛軸の表装にいたるまで、様々なところに表されました。 当館初となる家紋をテーマとした本展では、こうした大名家の伝来品にみられる九曜紋を幅広く展示し、細川家と九曜紋の関わりを紹介します。作品のあちこちに隠された九曜紋を探しに、2024年夏は永青文庫へ Come on!
●九曜紋とは
九曜星(太陽、月、五惑星、羅睺星〈らごせい〉、計都星〈けいとせい〉)を象った文様。1つの円の周りに8つの円を配した形で表され、平安時代より交通安全などの加護を願って乗り物や衣服に付けられました。のちに家紋として定着し、江戸時代には大名・幕臣100以上の家が九曜紋を用いていたといわれます。下総国の千葉氏の紋として知られ、関東から東北、やがて全国へと広まりました。
●細川家と九曜紋
細川家には幾つかの家紋がありますが、九曜紋は、2代忠興(ただおき、1563~1645)のときに織田信長から拝領し、定紋(じょうもん、公式の場で用いる家紋)になったと伝えられます。細川家の家記『綿考輯録(めんこうしゅうろく)』によれば、信長の持つ小刀の柄に表された九曜紋があまりにも見事であったため、忠興が自身の衣服にこの紋を付けたところ、これを見た信長が細川家の家紋にするよう命じたといいます。その後、延享4年(1747)に7代宗孝(むねたか、1718~1747)が江戸城で斬り付けられる事件が勃発。一説には家紋の見間違いによる事故とされ、この事件を機に、細川家は9つの円を離した「細川九曜」に変更したともいわれています。
展覧会の見どころ
1.当館初の家紋展
永青文庫は、東京で唯一の大名家の美術館。これまで様々なテーマで展覧会を開催し、大名細川家に伝わる文化財をご紹介してきましたが、家紋をメインに取り上げるのは今回が初めてとなります。当館初、家紋尽くしの展覧会にどうぞご期待ください。
2.知られざる作品も!?細川家に伝わる大名道具を一堂に
山鳥の羽を扇状に付けた兜(※)、鞍の上にかける鞍覆など、当館ではあまり公開する機会のなかった珍しい作品も展示。九曜紋があしらわれた大名道具を幅広く紹介します。 (※)山鳥の頭立と兜は、作品保護のため別々に展示する予定です。
3.探してみよう九曜紋!誰もが楽しめる展覧会
今回の出展作品には、大小さまざまな九曜紋が表されています。作品のあちこちに隠された九曜紋を見つけて楽しむ展覧会は、夏休みのお子さまにもオススメです。さらに会期中には、館内の色々なところに九曜紋が出現する予定。作品とあわせてお楽しみください。
■展覧会名/「Come on!九曜紋 ―見つけて楽しむ細川家の家紋―」
■会期/7月27日(土)〜9月23日(月・振休)
■休館日/月曜日(ただし8月12日・9月16日・9月23日は開館し、8月13日・9月17日は休館)
■会場/永青文庫(〒1112-0015 東京都文京区目白台1-1-1)
■開館時間/10時〜16時30分(最終入館時間 16時)
■入館料/一般1,000円、シニア(70歳以上)800円、大学・高校生500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
■主催/永青文庫
■特別協力/熊本県立美術館、ホテル椿山荘東京
■お問い合わせ/03-3941-0850
■アクセス/《バス》JR目白駅(「目白駅前」バス停)・副都心線雑司が谷駅 出口3(「鬼子母神前」バス停)より、都営バス「白61 新宿駅西口」行きにて「目白台三丁目」下車徒歩5分
《都電》都電荒川線早稲田駅より徒歩10分
《地下鉄》有楽町線江戸川橋駅(出口1a)より徒歩15分/東西線早稲田駅(出口3a)より徒歩15分
《ドコモ・バイクシェア》E2-14. 永青文庫
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★申込み締切8/4(日)12:00まで
※当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。