与勇輝「たま(2015)」撮影:南?正
1965年に創作人形づくりを始めて52年。ニューズウィーク日本版(2007年10月17日号)で「世界が尊敬する日本人100」に選ばれ、2008年には「卓越した技能者=現代の名工」として厚生労働大臣表彰を受章した、日本が誇る人形作家 与 勇輝さん。与さんの手から生まれる人形たちは、国や世代を超えて多くの人々を魅了し、観る人々に様々な言葉や思いを語りかけ、やさしい空気で包みます。
昨年80歳を迎え、その半世紀にわたる創作活動の軌跡をたどる集大成となる傘寿記念展。2018年2月9日から3月3日まで開催されたパリでの個展の帰国展となる本展は、東京で8年ぶりとなる展覧会です。「灰かぶり(1970)」など初期の作品から、人気のある郷愁シリーズより「置屋のみね(1985)」や「おやつ(1994)」などの代表作約80点と、近年から今現在までの新作約70点の計約150点を展示します。
与勇輝さん 撮影:飯本貴子
【与勇輝 略歴】
1937(昭和12年)川崎市中原区に生まれる 1963(昭和38年)
日本デザインスクール(現日本デザイン福祉専門学校)卒業
1965(昭和40年)マネキン会社に勤める傍ら、創作人形を創り始める
1968(昭和43年)人形作家、曽山武彦氏に師事
1979(昭和54年)個展(彩鳳堂画廊)(81年、85年、88年)
1984(昭和59年)「人形代表作家13人展」(松屋銀座)
1986(昭和61年)徹子の部屋(テレビ朝日)出演(90年、94年、01年、06年、10年)
「子供の刻・与勇輝人形展」(松屋銀座)
1991(平成3年)「世界の人形・今昔展」(パリ装飾芸術美術展)招待出品
NHK趣味百科「人形をつくる」講師
1993(平成5年)河口湖ミューズ館・与勇輝館、開館(富士河口湖町)
1999(平成11年)「鉄道員(ぽっぽや)」(東映映画、高倉健 主演)『雪子』制作
2001(平成13年)「神様のかくれんぼ 与勇輝展」(松屋銀座ほか6会場で開催)
2006(平成18年)「EXPOSITION ATAE YUKI」(パリ・バカラ美術館)
「パリ・バカラ美術館開催記念展 与勇輝人形芸術の世界」(松屋銀座ほか22会場で開催)
2007(平成19年)川崎市市民文化大使(〜現在)
2008(平成20年)「卓越した技能者(現代の名工)」厚労大臣表彰、川崎市文化賞受賞
2010(平成22年)「昭和・メモリアル 与勇輝展」(松屋銀座ほか15会場で開催)
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■会期/2018年3月21日(水・祝)〜4月10日(火)
■会場/松屋銀座8階イベントスクエア(中央区銀座3−6−1)
■開場時間/10時〜20時 ※最終日は17時閉場 ※入場は閉場の30分前まで
■入場料/一般1,200円(900円)、高校生7,00円(500円)、
中学生500円(400円)、小学生300円(300円)*( )は前売料金
※ヤフーパスマーケット、ローソンチケット、セブンイレブンにて3月20日まで販売予定
■問合せ/03(3567)1211(松屋銀座大代表)
更新日:2018年2月27日(火)