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おきなわ工芸の杜


今年3月末にオープン「おきなわ工芸の杜」
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染織を中心とした伝統工芸の宝庫
豊かな自然に囲まれ、琉球王国時代に海外文化の影響を受けながら独自の文化を築いてきた工芸の島・沖縄。国指定の伝統的工芸品が16品目、県指定の伝統工芸製品が26品目あり、県内各地で受け継がれ発展しています。
中でも14〜16世紀ごろに中国や東南アジアから伝わった染織の技術は、琉球国王の保護を受けながら独自の発展を遂げました。沖縄でただひとつの伝統染物「琉球びんがた」、600種もの文様がある「琉球絣」、沖縄で唯一の泥染め「久米島紬」など多彩な13種類があります。
また、14世紀に中国から伝わった三弦がルーツとされ、琉球古典芸能を支えるとともに島民の身近な楽器として親しまれている「三線」、17世紀後半に始まった「壺屋焼」、14世紀末ごろから続く「琉球漆器」、明治時代にランプのホヤや投薬瓶等を生産したのが始まりの「琉球ガラス」や「金細工」など、沖縄工芸の魅力は多岐に渡っています。

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世界に誇る沖縄の手技

それぞれの工芸には脈々と伝えられてきた伝統の技があります。土地で採れた植物染料で染め上げ、独自の技術で織られた沖縄の布はいずれも手の込んだ芸術品。13の沖縄染織のうち「読谷山花織」「紅型」「首里の織」「芭蕉布」では、国の重要無形文化財各個認定保持者(人間国宝)が誕生しています。また、17世紀後半に生まれ、自然と風土を大らかに表現している「琉球陶器」でも人間国宝が誕生しており、沖縄工芸の価値の高さがうかがえます。いずれの工芸品も、人の手による技と温もりが魅力。島の風と空気と風土がつくりだす沖縄が誇る宝です。

潮騒と島唄が聞こえる大らかな作風が魅力
沖縄には大小160の島があります。有人島47島、無人島は113島。島ごとに特徴を持つ沖縄工芸ですが、共通するのは沖縄の風土とあたたかい人々の心がそのまま形になったような大らかさです。
職人による細かい手作業でつくられる絣や花織も、色鮮やかに描かれる紅型も、エキゾチックで高貴な雰囲気を持つ琉球漆器も、表されているのは沖縄の自然のモチーフです。島を愛する土地の人々が醸し出す美しい工芸品は、今年3月にオープンする「おきなわ工芸の杜」で見ることができます。


◎その他にも金細工や壺屋焼など、さまざまな工芸品があります。

 

おきなわ工芸の杜
OKINAWA CRAFT INDUSTRY PROMOTION CENTER

0302okinawa_d.jpg工芸に携わる人材育成のための研修施設のほか、イベントスペースや沖縄県内の伝統工芸品を一堂に集めた展示室も。貸し工房・共同工房では製作作業の様子を見学できます。 「おきなわ工芸の杜」で検索を。

■所在地/沖縄県豊見城市字豊見城1114番地1
(豊見城城址公園跡地内、空手会館隣)
■営業時間/9:00〜18:00
■休業日/毎週月曜日、年末年始(12/30〜1/3)

HPはコチラ https://okinawa-kougeinomori.jp/

更新日:2022年3月2日(水)