《報告》楽しく、賑やかに、華やかに開催!
【シーラ・クリフさんの「私と着物」】


着物はラッピング、その日会う人へのプレゼントのように装う

快晴の12月4日(水)、十文字学園女子大学名誉教授であり着物インフルエンサーとして活躍中のシーラ・クリフさんをお招きして、レディ東京主催のトークイベント【シーラ・クリフさんの「私と着物」】を開催しました。46名の読者にご参加いただき、和気藹々とした雰囲気の中、華やかでチャーミングなシーラさんのセンス全開のトークに酔いしれました。参加者の中にも着物姿の方がたくさんいて、会場がとても華やかでした。

この日のシーラさんの出で立ちは、紫の地に青い松の模様のアンティークの小紋&クリスマスの柄の半幅帯。これをベースに、斜めがけしたポシェットと帯揚げ・ブーツのピンク、帽子と飾り腰紐とブーツの青を差し色にした「紫」「ピンク」「青」の3色のコーデ。シーラさんオリジナルの飾り腰紐が華やかさを際立たせていて素敵でした。

まずはシーラさんの着物との出会いなどのお話を編集長との対話形式で。日本に初めてきた1985年以前は、着物のことはまったく知らなかったシーラさん。骨董市で売られている着物を見て、「何?この美しいものは!」と衝撃を受けて着物に惹かれていきます。初めて買ったのは紅絹(もみ)の長襦袢。それが着物の下に着るものだと知って、「こんな美しいものを見せないなんて信じられない」と思ったそうです。そして、ますます着物が好きになったシーラさんは、まだ着付けもできなかったのに着物屋さんで訪問着を買ってしまいます。それをきっかけに着付けを習い、着物もどんどん増えていきました。今では所有する着物は150着。古いものと新しいものが半々で、5つの箪笥にしまわれています。その日何を着るかは、会う相手や場所によって決めます。「着物はラッピング。帯はリボンのようなもの。自分自身がその日会う人へのプレゼントになる気持ちでコーディネートします」というシーラさん。素敵な発想ですね。

次に、スライドを見ながら色々な着物のコーディネートを解説していただきました。シーラさんによると、コーディネートのコツは3色にまとめること。この日のコーデも、色々なパーツを身につけているのにまとまっているのは色を3色に抑えているから。柄と柄の組み合わせが多い着物をスッキリ見せる秘訣はそこにありそうです。着物や帯で冒険できない人も、まずは帯揚げ・帯締めの色から始めてみるといいかもしれません。足袋は汚れたら好きな色に染めると聞いて、なるほど、そうすればまた新しい足袋として活用することができると目から鱗が落ちる思いがしました。足袋は結構汚れますし、好きな色の足袋を見つけるのは難しいので、これは良い方法だと思います。

次に会場の皆さまにワンポイントアドバイス。襟元や帯周りに1色足すだけで雰囲気がガラッと変わります。小物こそ派手めの色を取り入れると着こなしが楽しくなりそうですね。シーラさんは、スカーフを帯揚げに使ったり、アンティーク着物の袖を半衿に使うのだと教えてくれました。家で眠っている昔のスカーフが活躍するかもしれないので早速探してみようと思いました。お洒落には発想の転換が必要なのですね。

後半ではシーラさんの著書のお楽しみ抽選会。最新刊「KIMONO EVOLUTION」を抽選で5名様にプレゼントしました。当選者のみなさま、おめでとうございます。同じ本を10冊、「LIFE」というシーラさんオススメの本を3冊持って来てくださいましたが、あっという間に完売。もっと用意していただけばよかったと後悔しきり。会が終わった後はシーラさんと記念撮影する人であふれかえりました。楽しいお話を聞かせてくださったシーラさん、ご参加くださった皆さま、心よりありがとうございました。

更新日:2024年12月10日(火)

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